食洗機の電気代はいくら?1回・月額・手洗い比較まで公式データで解説

家電

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「食洗機って便利そうだけど、電気代が高くつきそうで不安…」
「手洗いと比べて、本当に節約になるの?」

新居への引っ越しやキッチン家電の買い替えで食洗機を検討していると、必ずぶつかるのが「ランニングコストの壁」ですよね。
本体代だけでも高いのに、毎月の電気代までドカンと跳ね上がったらどうしよう…。その気持ち、痛いほど分かります。

実は私自身、新居で念願のビルトイン食洗機を手に入れたものの、「電気代がもったいない!」とビビってしまい、最初の半年間はほとんど手洗いで済ませていました。
しかしある日、しっかり計算してみたところ、「お湯を使って手洗いするより、食洗機に任せた方がトータルの光熱費が安くなる」という衝撃の事実に気づいたんです。

この記事では、食洗機の電気代について、1回あたり・1ヶ月・1年間の目安を公式データをもとに徹底解説します。
水道代やガス代を含めたトータルコストの比較から、電気代を抑える賢い使い方、そして失敗しない食洗機の選び方まで網羅しました。

最後まで読めば、「我が家の場合は食洗機を使った方が得か、損か」がハッキリと見えてきますよ!

食洗機の電気代は1回いくら?まず結論

結論から言いましょう。
食洗機の電気代は、皆さんが思っているほど高くありません。

1回あたりの電気代の目安

最新の卓上型食洗機(ファミリー向け)を標準コースで使った場合、1回あたりの電気代は約23.9円です。

これは、パナソニックの人気の卓上型モデル「NP-TZ500」を例にした数値です。消費電力量は約770Whで、現在の電気料金の目安単価(31円/kWh)を当てはめるとこの金額になります。
出典:Panasonic公式

ジュース1本買うよりもずっと安い金額で、面倒な食器洗いから解放されると考えたらどうでしょうか?かなり魅力的ですよね。

1ヶ月・1年でいくらになる?

では、この食洗機を毎日使った場合の家計への影響を見てみましょう。

【食洗機の電気代目安:1回・月・年】

  • 1回あたり:約23.9円
  • 1日1回使用(1ヶ月):約741円
  • 1日2回使用(1ヶ月):約1,482円
  • 1日2回使用(1年間):約17,783円

朝晩の1日2回使ったとしても、1ヶ月の電気代アップは1,500円弱です。
もちろん、使用するコースや食器の量、お住まいの地域の電気料金プランによって変動しますが、おおよその目安として「月に1,500円程度」と覚えておけば安心です。
出典:全国家庭電気製品公正取引協議会

食洗機の電気代の計算方法

「自宅の食洗機だといくらになるか、自分で計算してみたい!」という方のために、簡単な計算方法をお伝えします。

電気代=消費電力量×電力量料金単価

電気代の基本となる計算式は以下の通りです。

消費電力量(kWh) × 電力量料金単価(円/kWh) = 電気代

たとえば、カタログに「消費電力量 0.77kWh(770Wh)」と書かれており、ご自宅の電気料金単価が「31円/kWh」の場合。
0.77 × 31 = 23.87円 となります。

消費電力Wと消費電力量Whは違う

ここで1つ、非常に間違えやすい注意点があります。
それは、「消費電力(W)」と「消費電力量(Wh)」を混同しないことです。

ネット上の記事の中には、最大消費電力(例:1100W)に運転時間をかけて電気代を計算しているものがありますが、これは大きな間違いです。
食洗機はずっと最大パワーで動き続けているわけではありません。お湯を沸かすヒーター稼働時は電力を多く使いますが、すすぎや待機中はそれほど電力を消費しません。

正確な電気代を知るためには、カタログのスペック表にある「1回あたりの消費電力量(WhまたはkWh)」という項目を必ずチェックしてください。
出典:Panasonic NP-TZ500仕様

卓上型・ビルトイン型・小型で電気代は違う?

食洗機には大きく分けて、キッチンに後付けする「卓上型(据え置き型)」、システムキッチンに組み込まれる「ビルトイン型」、そして工事不要の「小型・タンク式」があります。
サイズやタイプによって電気代はどう変わるのでしょうか。

卓上型の目安

ファミリー向けの卓上型(容量5人分程度)の場合、標準コースの消費電力量は概ね 600Wh〜770Wh 程度です。
1回あたりの電気代は 約18.6円〜23.9円 となります。

ビルトイン型の目安

ビルトイン型は卓上型よりも大容量なものが多く、消費電力量にやや幅があります。
機種にもよりますが、消費電力量は 0.345kWh〜0.81kWh(345Wh〜810Wh) 程度。
給湯器からお湯を直接引き込む接続(給湯接続)をしている場合、食洗機内でお湯を沸かす電力が省けるため、電気代自体は安く抑えられる傾向にあります(代わりにガス代などがかかります)。
出典:リンナイ 製品機能比較表

一人暮らし向け小型・タンク式の目安

1〜2人向けの小型機種やタンク式食洗機は、コンパクトな分、消費電力量も少なめです。
消費電力量は 230Wh〜300Wh 程度に収まるものが多く、1回の電気代は 約7.1円〜9.3円 と非常にリーズナブルです。
ただし、1回で洗える量が少ないため、1日に何度も回してしまうと結局高くつくことがあるので注意が必要です。

食洗機と手洗いはどっちが安い?

ここが一番気になるポイントですよね。
「電気代がかかる食洗機より、自分の手で洗った方が絶対に安いでしょ?」
そう思うのも無理はありません。私も最初はそう信じて疑いませんでした。

電気代だけなら手洗いはほぼゼロだが、給湯・水道代がかかる

当然ですが、手洗いなら電気代はかかりません。(夜間の照明代くらいです)
しかし、手洗いには目に見えにくいコストが隠れています。それが「水道代」と「お湯を沸かすガス代(または電気代)」です。

特に冬場、冷たい水で油汚れを落とすのは辛いため、給湯器でお湯を出して洗いますよね。
また、洗剤の泡を流すために、蛇口を開けっぱなしにしてしまいがちです。これが大きなコスト増の原因となります。

水道代・ガス代込みでは食洗機が有利になるケースがある

食洗機は、庫内に貯めた少ない水を循環させながら洗うため、手洗いに比べて大幅に節水できます。
資源エネルギー庁の試算データを見てみましょう。

【食洗機と手洗いの年間コスト比較】

  • 手洗いの場合:年間約25,560円(ガス代・水道代など)
  • 食洗機の場合:年間約19,090円(電気代・水道代など)

差額:年間 約6,470円も食洗機がお得!

このように、電気・ガス・水道のトータルコストで見ると、お湯を使って手洗いするよりも、食洗機を使った方が年間で約6,400円以上も節約になるのです。
出典:資源エネルギー庁「キッチン」

手洗いの方が安くなるケース

ただし、必ずしも食洗機が安いわけではありません。ズバリ言います。
以下のような場合は、手洗いの方が安く済みます。

  • コップや小皿など、食器の量が極端に少ない場合
  • 真冬でも一切お湯を使わず、水だけで洗う場合
  • 洗いとすすぎの時、こまめに蛇口を止めて節水に徹している場合

これらに該当する方は、食洗機を導入しても光熱費の削減効果は薄いかもしれません。

乾燥機能を使うと電気代は高くなる?

食洗機の電気代を語る上で外せないのが「乾燥機能」です。

ヒーター乾燥は電力消費が大きい

食洗機の運転工程の中で、最も電力を消費するのはお湯を沸かす時と、熱風で乾燥させる時です。
特にヒーターを使った乾燥機能は電力を多く使います。「乾燥までしっかりやると電気代が高くなる」というのは、あながち間違いではありません。

余熱乾燥・扉開放で省エネできる

節約の基本テクニックとして有効なのが「余熱乾燥」です。
洗浄やすすぎの段階で熱いお湯を使っているため、洗い終わった直後の食器はホカホカになっています。
乾燥工程が始まる前に運転をストップし、食洗機の扉を少し開けておくだけで、食器が持っている余熱で水分がどんどん蒸発していきます。

乾燥なし運転の注意点

ただし、「乾燥機能は一切使わない!」と決めてしまうのも考えものです。
乾燥なしで長時間庫内を密閉したままにしておくと、乾き残りが発生し、雑菌が繁殖してイヤなニオイの原因になることがあります。
衛生面を保つためにも、「普段は余熱乾燥、湿気の多い時期や急いでいる時は乾燥機能を使う」といった使い分けがおすすめです。

食洗機の電気代を抑える使い方

せっかく食洗機を使うなら、とことんコストを抑えたいですよね。今日からできる節約術を5つ紹介します。

まとめ洗いする

食洗機は、食器が少なくても多くても、1回の運転で使う水や電気の量はほとんど変わりません。
朝昼晩とこまめに回すのではなく、1日分を夜に「まとめ洗い」するのが一番の節約になります。

少量コース・エコモードを使う

もしどうしても少ない量で回したい時は、必ず「少量コース」を使用しましょう。
また、最新機種に搭載されている「エコモード(エコナビなど)」を使えば、センサーが汚れの程度や食器の量を自動で判断し、無駄な電力や水を最大約5%カットしてくれます。
出典:Panasonic エコナビ

余熱乾燥に切り替える

先ほども触れましたが、すすぎが終わったら電源を切り、扉を開けて自然乾燥させるだけで、電気代をグッと抑えることができます。

前処理で汚れ落ちを良くする

ギトギトのカレー鍋や、ごはん粒がこびりついたお茶碗は、サッと水につけ置きしたり、ヘラで汚れを拭き取ったりする「前処理」をしておきましょう。
これだけで標準コースより短い時間設定でも綺麗に汚れが落ち、結果的に省エネにつながります。(ただし、予洗いで水を出しっぱなしにしては本末転倒なので注意!)

専用洗剤を適量使う

食洗機には必ず「専用洗剤」を使ってください。
「普通の台所用洗剤じゃダメなの?」と思うかもしれませんが、絶対にNGです。
普通の洗剤を入れると庫内が泡だらけになり、洗浄力が落ちるばかりか、最悪の場合は水漏れや故障の原因になります。余計な修理代を払うことになりかねません。
出典:Panasonic 専用洗剤Q&A

食洗機で節約しやすい家庭・しにくい家庭

ここまで読んでみて、「うちは食洗機に向いているのかな?」と気になった方へ。わかりやすく分類してみました。

節約しやすい家庭

  • 家族の人数が多い(3人以上)
  • 1日分の食器を夜にまとめ洗いできる
  • 今まで、冬場はお湯を出して手洗いしていた
  • 手洗いの時、水を流しっぱなしにするクセがある

このようなご家庭は、食洗機を導入することで光熱費が下がる可能性が非常に高いです。さらに家事の時短という大きなメリットも得られます。

節約しにくい家庭

  • 一人暮らしで、1日に使う食器がごくわずか
  • 水だけで、こまめに蛇口を止めて手洗いしている
  • 木のお椀や高級グラスなど、食洗機で洗えない食器を多く使っている

私自身、以前に「時短だ!」と思って大皿やフライパンを無理やり小型の食洗機に詰め込んだことがあります。
結果、水流が届かずに汚れが落ちきらず、結局手洗いする羽目になり、電気代も水道代も無駄にしてしまいました。
洗えない食器(スポンジやふきんなどもNGです)が多いご家庭は、手洗いの手間が完全にゼロになるわけではない点を理解しておきましょう。
出典:リンナイ FAQ

電気代が安い食洗機の選び方

いざ食洗機を買おう!となった時、どこを見て選べば失敗しないのか。重要なチェックポイントを解説します。

消費電力量Whを見る

まずはスペック表の「消費電力量(Wh)」を確認してください。これが低いほど、1回あたりの電気代が安くなります。「消費電力(W)」ではない点に再度ご注意を。

標準使用水量を見る

電気代だけでなく、「標準使用水量(L)」も見逃せません。
電気代が安くても、水を大量に使う機種ではトータルのランニングコストが高くなってしまいます。

容量と家族人数を合わせる

「大は小を兼ねる」と言いますが、一人暮らしなのにファミリー用の大型機を買うと、庫内を温めるための電気代が無駄にかかります。
逆に、家族が多いのに小型機を買うと、1日に何度も回すことになりコスト高に。ご自身の世帯人数に合った容量を選びましょう。

乾燥方式・エコモード・予約機能を見る

ヒーター乾燥だけでなく、送風乾燥のみで省エネを謳うモデルもあります。また、夜間の電気代が安くなる料金プランに加入している方は、「予約機能」が充実している機種を選ぶと、深夜に自動で運転できて非常にお得です。

食洗機の電気代に関するよくある質問

Q. 食洗機は毎日使っても大丈夫?

A. もちろんです。毎日1回〜2回まとめて洗うのが最も効率的です。手洗いよりも節水になるため、毎日使うことで節約効果が高まります。

Q. 乾燥なしならどれくらい安い?

A. 機種によりますが、乾燥工程は全消費電力の大部分を占めます。余熱乾燥に切り替えることで、電気代を数十パーセント削減できる可能性があります。

Q. 夜に使うと安いの?

A. 「夜間料金プラン」など、時間帯によって電気料金単価が変わるプランを契約している場合は安くなります。
一般的な従量電灯プランの場合は、いつ使っても料金は同じです。

Q. 専用洗剤代も考えるべき?

A. はい。食洗機用洗剤は手洗い用洗剤より少し割高になる傾向があります。ただし、節水・節約効果や時短のメリットを考えれば、十分にお釣りがくるコストと言えます。

いかがでしたでしょうか。
「食洗機=電気代が高くて贅沢品」というイメージは、もう過去のものです。

適切な機種を選び、正しい使い方をすれば、家事の負担を劇的に減らしながら、光熱費の節約まで叶えてくれる最強のパートナーになります。
ぜひ今回のデータを参考に、ご自宅に最適な食洗機を見つけて、ゆとりのある生活を手に入れてくださいね!