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「今月の電気代、いくらなんでも高すぎない…?」
夏の終わりに届いた請求書を見て、思わず目を疑った経験はありませんか。
連日の猛暑でエアコンを手放せない日々。電気代が上がるのは仕方ないと分かっていても、他の家庭と比べて我が家が高すぎるのかどうか、とても気になりますよね。
結論から言うと、夏の電気代は「世帯人数」や「住んでいる地域」によって大きく異なります。
この記事では、最新の調査データをもとに世帯別の「夏の電気代平均」を分かりやすく解説。
さらに、電気代が跳ね上がる原因や、快適さを保ちながらできる節約術、そして根本から電気代を見直す方法までをご紹介します。
まずはご自宅の電気代が平均と比べてどうなのか、一緒にチェックしていきましょう!
夏の電気代平均はいくら?最新データで結論
まずは一番気になる「夏の電気代は平均いくらなのか」について見ていきましょう。
実は、電気代の平均額を見るときは「どの時期のデータを見るか」で少し金額が変わってきます。
夏の電気代平均は「どの期間を見るか」で変わる
ひとくちに「夏」と言っても、6月〜8月を夏とするか、7月〜9月を夏とするかで、エアコンの使用頻度が違います。
総務省の家計調査などの公的データをもとに各社がまとめた統計を見ると、対象期間によって平均額に数百円から千円程度のズレが生じます。
参考:総務省統計局 家計調査
6〜8月平均と7〜9月平均の違い
例えば、梅雨時期を含む「6〜8月」の平均額と、猛暑や残暑が厳しい「7〜9月」の平均額では、当然後者の方が高くなる傾向にあります。
そのため、ご自身の請求書と見比べる際は、「いつ使った分の電気代か(使用月)」を意識することが大切です。
まず確認すべき平均額の目安
大まかな全体平均として、2025年のデータを見てみましょう。
6〜8月の全世帯の平均電気代は、月に約11,403円となっています。
ただしこれはあくまで全世帯を混ぜた平均です。一人暮らしと大家族では全く違うため、次から世帯人数別の目安を詳しく見ていきましょう。
出典:新電力ネット
世帯人数別|夏の電気代平均
電気代は一緒に住む人数が増えるほど高くなりますが、単純に「2人なら2倍」というわけではありません。
一人暮らしの夏の電気代平均
一人暮らしの場合、夏の電気代の平均は約6,200円〜6,800円台が目安です。
6〜8月平均では約6,205円、暑さのピークを含む7〜9月平均では約6,822円というデータがあります。
単身世帯は日中仕事や学校で家を空けることが多いため、エアコンを使う時間が夜間に集中しやすいのが特徴です。
出典:出光興産
二人暮らしの夏の電気代平均
夫婦やカップルなど、二人暮らしの夏平均は約10,500円〜11,400円台となります。
一人暮らしに比べてグッと上がるのは、リビングなど広い部屋で大型のエアコンを使ったり、それぞれの部屋で別々に冷房を使ったりする時間が増えるからです。
3人・4人・5人以上世帯の夏の電気代平均
ファミリー世帯の目安は以下の通りです。
- 3人世帯:約11,000円〜12,000円台
- 4人世帯:約12,000円〜13,500円台
- 6人以上世帯:約16,900円台
人数が増えても、リビングで家族一緒に過ごす時間を増やせば、一人当たりの電気代は安く抑えられます。冷蔵庫や照明など、共有して使う家電の電気代は人数に比例しないためです。
出典:エネチェンジ
地域別|夏の電気代平均
住んでいる場所によっても電気代は変わります。
気温はもちろんですが、地域ごとの電力会社の料金設定や、住宅事情も影響してきます。
地域別の平均額一覧
全国的に見ると、夏場に電気代が高くなりやすい地域と、そうでない地域があります。
例えば北海道は冷房を使う期間が短いため、夏の電気代は全国平均より低く抑えられる傾向にあります。一方で、関西や九州、四国エリアなどは猛暑日が多く、冷房の稼働時間が長くなるため、平均額が上がりやすいです。
夏の電気代が高くなりやすい地域の傾向
単に「暑いから」という理由だけではありません。
例えば北陸地方などは、家そのものが広く、世帯あたりの部屋数が多い傾向があります。そのため、複数の部屋でエアコンを稼働させることで、結果的に電気代が高くなりやすいといった地域特有の事情も絡んできます。
夏と冬ではどちらの電気代が高い?
「夏が一番電気代が高い!」と思いがちですが、実は違います。
季節別の電気代平均
ある大手ガス会社の2024年の調査データを例に見ると、以下のような推移になっています。
- 1〜3月(冬):13,265円
- 4〜6月(春):11,125円
- 7〜9月(夏):11,984円
- 10〜12月(秋):11,657円
驚くことに、夏よりも冬の方が電気代は高いのです。
出典:大阪ガス
夏より冬の電気代が高くなりやすい理由
理由は「外の気温と設定温度の差」にあります。
夏場、外が35℃で室内を27℃に冷やす場合、温度差は「8℃」です。
しかし冬場、外が5℃の時に室内を20℃まで暖めようとすると、温度差は「15℃」にもなります。
エアコンは、目標の温度に近づける時に最もパワー(電力)を使うため、冬の暖房の方が電気代がかさみやすいのです。
参考:資源エネルギー庁 省エネルギー政策について
自宅の夏の電気代は高い?チェックリスト
平均額が分かったところで、「じゃあ我が家の電気代は高すぎるの?」と心配になる方もいるでしょう。
冷静に判断するためのステップを紹介します。
平均より高いか確認する3ステップ
- 世帯人数と地域の平均と比べる(先ほどのデータを参考に)
- 「請求月」と「使用月」のズレを確認する(9月請求分は、一番暑い8月の使用分であることが多いです)
- 昨年の同じ月の使用量(kWh)と比較する
平均より高くても問題ないケース
平均より高いからといって、すぐに「無駄遣いしている!」と焦る必要はありません。
以下のようなご家庭は、電気代が高くなるのが自然です。
- 乳幼児や高齢者がいて、安全のためにエアコンを止められない
- 室内飼いのペット(犬や猫など)がいる
- 在宅ワークで1日中家にいる
熱中症リスクを考えれば、ここは必要経費。無理に削ってはいけない部分です。
注意したい「急に高くなった」ケース
【私の失敗談】
実は私も以前、在宅ワークが始まった最初の夏に、夫婦二人で月の電気代が2万円を超えて青ざめた経験があります。
ペットもいるため古いエアコンを24時間フル稼働させていたのが原因でした。しかし、一番の落とし穴は「電気の料金プランが今の生活スタイルに全く合っていなかったこと」だったんです。使い方を我慢する前に、契約を見直すだけでスッと安くなることがあります。
生活スタイルを変えていないのに急に高くなった場合は、漏電の可能性や、電力会社の料金改定(単価アップ)が隠れているケースがあります。明細書の「使用量(kWh)」が昨年と変わらないのに金額だけ高いなら、料金単価が上がっている証拠です。
夏の電気代が高くなる主な原因
夏に電気代を押し上げる要因は、大きく4つあります。
エアコンの使用時間が長い
夏のご家庭で最も電力を消費するのがエアコンです。
猛暑日が続くと、どうしても稼働時間が長くなり、消費電力も跳ね上がります。
冷蔵庫の負荷が増える
盲点になりやすいのが冷蔵庫。
夏場は室内の温度が高いため、冷蔵庫の中を冷やすために冬場以上のパワーが必要です。また、冷たい飲み物を取り出すために扉を開け閉めする回数が増えることも、電気代アップの要因になります。
在宅時間が長い
夏休みやお盆休み、昨今の在宅勤務の普及により、日中も家にいる時間が長くなりました。
家にいれば、冷房だけでなく、照明、テレビ、パソコンなどの電気も余分に使うことになります。
電気料金単価・燃料費調整額が上がっている
近年、燃料価格の高騰により「燃料費調整額」や「再エネ賦課金」が上昇しています。
「去年と同じように使っているのに高い」と感じる最大の原因は、実はこの電気代の「単価そのもの」が値上がりしているケースがほとんどです。
夏の電気代を無理なく下げる節約方法
ここからは、暑さを我慢せずにできる賢い節約術を紹介します。
冷房設定温度を無理のない範囲で上げる
資源エネルギー庁のデータによると、冷房の設定温度を27℃から28℃に1℃上げるだけで、年間で約940円の節約になるとされています。
また、冷房の使用時間を1日1時間減らすと、約580円の節約に。
ただし、熱中症になっては元も子もありません。28℃はあくまで目安であり、体調や環境に合わせて無理のない範囲で設定しましょう。
出典:資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
フィルター掃除・室外機周りを整える
エアコンのフィルターにホコリが溜まっていると、冷やす効率が悪くなり余計な電気を使います。2週間に1回を目安に掃除機で吸い取るだけでも効果的です。
また、室外機の周りに物を置いたり、直射日光が当たったりすると排熱効率が落ちます。すだれ等で日陰を作ってあげるのがおすすめです。
サーキュレーター・遮熱カーテンを併用する
賃貸でもすぐできる対策です。
冷たい空気は下に溜まるため、サーキュレーターで室内の空気を循環させると、設定温度が高めでも涼しく感じます。また、遮熱カーテンで外からの強烈な日差しをブロックするのも非常に有効です。
冷蔵庫の使い方を見直す
24時間働き続ける冷蔵庫も見逃せません。
・壁から適切な放熱スペースを空ける
・熱いものは冷ましてから入れる
・設定温度を「強」から「中」へ見直す
これだけでも着実に電気代を削ることができます。
電力会社・料金プランを比較する
「節約を頑張っているのに全然安くならない!」という場合は、今の契約プランそのものが高い可能性大です。
特に、昔から同じ電力会社を契約したまま放置している人は、見直すだけで年間数万円単位で変わることもあります。
スマホのキャリアを乗り換えるのと同じように、電気も自分に合った安い会社を選ぶ時代です。
電気代の計算方法|家電別に目安を出す
「この家電、1時間使うといくらなの?」と疑問に思った時の計算方法をご紹介します。
電気代の基本式
電気代は以下の式で求められます。
消費電力(kW)× 使用時間(h)× 1kWhあたりの電気料金単価
家電のカタログなどでよく使われる目安の単価は「31円/kWh」です。
参考:全国家庭電気製品公正取引協議会
エアコンの電気代試算例
例えば、消費電力が600W(0.6kW)のエアコンを31円/kWhで1時間使った場合。
0.6kW × 1時間 × 31円 = 約18.6円 となります。
ただし、エアコンは室温が安定すると消費電力が落ちるため、常に最大パワーで動いているわけではありません。あくまで目安としてお考えください。
実際の電気代は契約単価で変わる
「31円」というのはあくまで業界の目安です。
実際の電気代は、ご自身が契約している電力会社のプランや、その月の燃料費調整額によって変動します。正確に知りたい場合は、Webのマイページや検針票で「1kWhあたりの単価」を確認してみてください。
電気代を見直すならどこから?優先順位
効率よく電気代を下げるための、見直しの順番をお伝えします。
まずは使用量を確認
金額だけを見て慌てるのではなく、請求書の「使用量(kWh)」を確認しましょう。
使用量が昨年と同じなのに金額が高いなら、節電を頑張るより「単価の安い電力会社への乗り換え」を検討した方が早いです。
次にエアコン・冷蔵庫を確認
使用量自体が激増しているなら、家庭内の消費電力ツートップであるエアコンと冷蔵庫の使い方の見直しです。
設定温度の調整や、フィルター掃除など、先ほど紹介した無料ですぐできる対策から着手しましょう。
最後に料金プラン・電力会社を比較
日々の節約には限界があります。
特に夏場や冬場など、電力をたくさん使う時期こそ、基本料金が0円のプランや、使った分だけ安くなる従量制のプランなど、ご自身の生活スタイルにマッチした電力会社を選ぶことで、ストレスなく固定費を下げることができます。
今の契約が本当に最適かどうか、一度プロの目線や比較サイトでチェックしてみることをおすすめします。
FAQ|夏の電気代平均に関するよくある質問
最後に、よくある疑問にサクッとお答えします。
夏の電気代は何月が高い?
一般的には「8月」の使用分が最も高くなります。
ただし、請求が来るのは翌月になることが多いため、手元に届く「9月の請求書」が一番高額になるケースが多いです。
一人暮らしで夏の電気代1万円は高い?
一人暮らしの平均は約6,000円台ですので、1万円は少し高めと言えます。
ペットを飼っていて一日中エアコンをつけている、あるいは在宅ワークが多い場合は1万円前後に達することも珍しくありません。
二人暮らしで夏の電気代2万円は高い?
二人暮らしの平均は約11,000円前後なので、2万円はかなり高い水準です。
古いエアコンを使っていたり、それぞれ別の部屋で長時間冷房を使ったりしている可能性があります。家電の買い替えや電力会社の切り替えを検討すべきタイミングかもしれません。
エアコンはつけっぱなしの方が安い?
絶対ではありません。
30分程度のちょっとした外出なら、つけっぱなしの方が安いことが多いです。しかし、半日以上家を空ける場合は消した方が確実にお得です。外気温と室温の差、部屋の断熱性によっても変わるため、状況に応じて使い分けましょう。
電力会社を変えると夏の電気代は安くなる?
ご家庭の電気の使い方(使用量)と、乗り換え先のプランの相性次第です。
多く電気を使うご家庭ほど、乗り換えによる割引効果を実感しやすい傾向があります。まずは検針票を手元に置き、無料の料金シミュレーションでどれくらい安くなるか確認してみるのが確実です。

