深夜電力とは?時間帯・夜間電力との違い・今も安くなる人をわかりやすく解説

電気代

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「最近、なんだか電気代がやけに高い気がする…」

毎月届く請求書を見て、ため息をついていませんか?請求書のプラン名に「深夜電力」や「夜間」という文字を見つけて、「夜は安いはずなのになぜ?」と疑問に思う方も多いはずです。

実は、「深夜電力=無条件で電気代が安くなる魔法のプラン」だったのは少し前の話。現在は電力の仕組みが大きく変わり、生活スタイルに合っていないとかえって損をしてしまうケースも増えています。

この記事では、深夜電力の正しい意味や時間帯から、「今のあなたに本当に合っているのか」という判断基準までを徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、ご自宅の電気代を見直すための具体的なアクションが明確になっているはずです。

📝 この記事でわかること

  • 深夜電力の正しい意味と代表的な時間帯
  • 現在主流の「夜間割安プラン」との違い
  • あなたのご家庭で電気代が安くなるかどうかのチェックリスト
  • 損をしないためのプラン選び・見直しのポイント
  1. 深夜電力とは?夜間の一定時間だけ電気料金が割安になる仕組み
    1. 深夜電力の基本定義
    2. 深夜電力が使われてきた主な設備
  2. 深夜電力と夜間電力・時間帯別電灯の違い
    1. 深夜電力は旧来の専用契約として使われることが多い
    2. 夜間電力は夜の時間帯に使う電気を広く指す言葉
    3. 時間帯別電灯・夜間割安プランは現在の選択肢になりやすい
  3. 深夜電力の時間帯は何時から何時まで?
    1. 代表例は23時〜翌7時
    2. 21時・22時・23時開始など選べるプランもある
    3. 契約中のプランで必ず確認すべき理由
  4. 深夜電力はなぜ安いと言われてきたのか
    1. かつては夜間の電力需要が少なかった
    2. 夜間にお湯を沸かす設備と相性がよかった
    3. 現在は電力需給・燃料費・太陽光普及で状況が変化
    4. 💡 私の失敗談:夜型プランの罠
  5. 深夜電力は今でも契約できる?新規受付終了のプランが多い
    1. 多くの旧深夜電力プランは新規受付を終了している
    2. 既契約者は継続できるケースがある
    3. 現行の夜間割安プラン・オール電化プランを確認する
  6. 深夜電力で電気代が安くなる人・ならない人
    1. 安くなりやすい人(夜間プラン向き)
    2. 安くなりにくい人(通常プラン向き)
  7. 深夜電力プランを選ぶ前に確認すべき注意点
    1. 夜間単価だけで判断しない
    2. 昼間単価・基本料金・燃料費調整額も見る
    3. 旧プランから変更すると戻れない可能性があるため要確認
    4. 家電の運転時間を変えられるか確認する
  8. 電気料金明細・マイページで確認すべき項目
    1. 契約プラン名
    2. 時間帯別の使用量
    3. 時間帯別単価
    4. 基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金
  9. 深夜電力の代替になる選択肢
    1. 夜間割安型の電気料金プラン
    2. オール電化向けプラン
    3. 太陽光・蓄電池・おひさまエコキュート
    4. 電力会社の乗り換え・料金シミュレーション
  10. よくある質問
    1. Q. 深夜電力は誰でも使えますか?
    2. Q. 夜に洗濯すれば必ず安くなりますか?
    3. Q. 深夜電力とオール電化プランは同じですか?
    4. Q. 深夜電力は廃止されたのですか?
    5. Q. エコキュートは深夜に沸かした方が安いですか?
  11. まとめ:料金プランは「今の生活」に合わせて見直そう

深夜電力とは?夜間の一定時間だけ電気料金が割安になる仕組み

まずは、「深夜電力」という言葉の本来の意味を整理しておきましょう。

深夜電力の基本定義

深夜電力とは、電力需要が減る夜間の時間帯(例:23時〜翌7時など)に限定して、昼間よりも割安な単価で電気を利用できる料金メニューのことです。

一般的に、電気は貯めておくことが難しいため、電力会社は昼間のピークに合わせて発電所を稼働させます。そのため「みんなが寝静まっている夜間にも電気を使ってもらい、発電の効率を良くしたい」という意図から作られたのが、この深夜電力の仕組みです。

電力自由化後は料金プランが多様化し、時間帯・平日休日・季節で単価が変わるプランがあります。夜間の単価が低いプランも検討の対象となります。
引用元:資源エネルギー庁「エネポータル」

深夜電力が使われてきた主な設備

夜間の安い電気を有効活用するため、以下のような「夜のうちに電気を貯めたり、お湯を沸かしたりする設備」を導入しているご家庭で広く使われてきました。

  • 電気温水器: 夜間電力を使ってタンク内のヒーターでお湯を沸かす
  • エコキュート: 空気中の熱を利用し、夜間の安い電気で効率よくお湯を沸かす
  • 蓄熱暖房機: 夜間にレンガなどの蓄熱材を温め、昼間に放熱する
  • オール電化住宅: 家中のエネルギーを電気でまかなうため、夜間重視のプランと相性が良い

もしご自宅にこれらの設備があるなら、夜間の単価が安いプランを契約している可能性が極めて高いと言えます。

深夜電力と夜間電力・時間帯別電灯の違い

電気料金について調べていると、「深夜電力」「夜間電力」「時間帯別電灯」など似たような言葉が出てきて混乱しませんか?ここで一度スッキリ整理しておきましょう。

用語 意味・対象 現在の状況
深夜電力 旧来の電気温水器などを対象とした「専用契約」 多くが新規受付終了
夜間電力 夜の時間帯に使う電気そのものを広く指す一般名称 (言葉としての利用のみ)
時間帯別電灯
(夜間割安プラン)
昼は割高、夜は割安になる「家全体の電気」を対象としたプラン 現在の主流の選択肢

深夜電力は旧来の専用契約として使われることが多い

厳密な意味での「深夜電力(A・Bなど)」は、電気温水器などの特定機器専用のメーターを設けて契約する古い形のプランを指すことがほとんどです。家全体の電気代とは別に、給湯用の電気代として計算されていました。

夜間電力は夜の時間帯に使う電気を広く指す言葉

一方、「夜間電力」という言葉に厳密なプラン名の定義はありません。単に「夜の時間帯に消費される電力」全般を指す日常的な言葉として使われています。

時間帯別電灯・夜間割安プランは現在の選択肢になりやすい

現在、「夜の電気代を安くしたい」と考えたときに選ぶのが、この「時間帯別電灯」や「夜間割安プラン」です。これは家全体の電気を一つのメーターで測り、時間帯によって単価が変動する仕組みです。
スマートメーターの普及により、30分ごとの使用量が正確に測れるようになったため、現在はこちらが主流になっています。

スマートメーターは30分ごとの電力使用量を計測し、遠隔取得できるため、ライフスタイルに合わせた多様な料金プランの提供が可能になります。
引用元:経済産業省資料(PDF)

深夜電力の時間帯は何時から何時まで?

では、具体的に「何時から安くなる」のでしょうか?実は、全国一律で決まっているわけではありません。

代表例は23時〜翌7時

最も一般的な深夜電力(夜間時間帯)の設定は、夜23時から翌朝7時までの8時間です。多くの旧プランや、基本となる夜間割安プランはこの時間帯を採用しています。

21時・22時・23時開始など選べるプランもある

しかし現在は、ライフスタイルの多様化に合わせて時間帯を選べる電力会社も登場しています。
たとえば九州電力の「電化でナイト・セレクト」のように、夜間時間帯の始まりを21時、22時、23時から各家庭の生活パターンに合わせて選択できるものもあります。

契約中のプランで必ず確認すべき理由

思い込みは禁物です。「夜は安いから」と21時に食洗機や洗濯機を回していても、ご自身の契約プランが「23時開始」であれば、21時〜23時の間は割高な昼間単価で計算されて大損している可能性があります。必ずご自身のプランの適用時間帯を確認してください。

深夜電力はなぜ安いと言われてきたのか

「そもそも、なんで夜だけ安くできるの?」と疑問に思いますよね。そこには日本の電力事情が深く関わっています。

かつては夜間の電力需要が少なかった

昔は、昼間は工場やオフィスがフル稼働して大量の電気を消費する一方、夜は皆が寝てしまうため電気が大きく余っていました。しかし、発電所(特に原子力や大型火力)は出力をこまめに調整するのが苦手です。
「せっかく発電しているのにもったいない。安くするから夜の間に電気を使ってほしい」というのが最大の理由でした。

夜間にお湯を沸かす設備と相性がよかった

そこで普及したのが、夜間の安い電気で巨大なポットのようにお湯を沸かしておく「電気温水器」や「エコキュート」です。電力会社は需要を平準化でき、消費者は電気代を抑えられるというWin-Winの関係でした。

現在は電力需給・燃料費・太陽光普及で状況が変化

ここが一番重要なポイントです。
現在は太陽光発電が爆発的に普及し、「むしろ晴れた日の昼間の方が電気が余る」という逆転現象が起き始めています。
さらに燃料費の高騰などもあり、「夜だから極端に安い」というかつての常識は崩れつつあります。「昔の深夜電力のイメージ」のまま放置していると、思わぬ請求額に驚くことになります。

💡 私の失敗談:夜型プランの罠

実は私自身、引っ越した当初に痛い目を見ています。
「オール電化物件だし、夜間プランだからお得!」と思い込み、休日の昼間に家族全員でリビングのエアコンをガンガン使い、IHで料理をしていました。結果、最初の月の電気代はなんと3万円超え…。
明細を見て青ざめました。夜間単価が安い分、昼間の単価が通常のプランよりもかなり高く設定されていたのです。昼間に在宅していることが多い我が家のスタイルには全く合っていませんでした。プランの「仕組み」を知らないと本当に損をします。

深夜電力は今でも契約できる?新規受付終了のプランが多い

「じゃあ、そのお得な深夜電力に入りたい!」と思っても、実はそう簡単にはいきません。

多くの旧深夜電力プランは新規受付を終了している

東北電力、中部電力ミライズ、北海道電力、中国電力など、全国の多くの大手電力会社において、旧来の「深夜電力」という名称のプランは2016年の電力自由化のタイミングなどで新規加入受付を終了しています。

既契約者は継続できるケースがある

すでに旧深夜電力を契約しているご家庭は、そのまま継続して利用できるケースがほとんどです。
ただし、燃料費調整額の「上限撤廃」などによって、実質的な電気代が大幅に値上がりしている場合もあるため、「昔から契約しているから安心」というわけではありません。

現行の夜間割安プラン・オール電化プランを確認する

これから契約する場合や、プランを見直す場合は、旧来の深夜電力ではなく、東京電力の「夜トクプラン」や「スマートライフプラン」のような、現在の夜間割安型プランオール電化向けプランから選ぶことになります。

深夜電力で電気代が安くなる人・ならない人

ここまでの仕組みを踏まえて、ご自身の生活スタイルが夜間割安プランに向いているかどうかをチェックしてみましょう。

安くなりやすい人(夜間プラン向き)

  • 夜間(23時〜翌7時など)の電気使用割合が多い
  • エコキュートや電気温水器などの蓄熱式機器を使っている
  • 夫婦共働きなどで、平日の昼間はほとんど家に誰もいない
  • 電気自動車(EV)の充電、食洗機、洗濯乾燥機をタイマーで夜間に回せる

安くなりにくい人(通常プラン向き)

  • 小さな子どもや高齢者がおり、昼間も在宅していることが多い
  • ペットを飼っていて、日中もエアコンをつけっぱなしにしている
  • 夜間に動かせる大型家電がとくにない

夜間が安いプランは、そのトレードオフとして昼間の単価が割高に設定されています。昼間に電気をよく使う人が夜間プランを選ぶと、かえって電気代が跳ね上がってしまうので注意が必要です。

深夜電力プランを選ぶ前に確認すべき注意点

「よし、うちの生活なら夜間プランが合いそうだ」と思った方も、焦って乗り換える前に以下の4点を確認してください。

夜間単価だけで判断しない

「夜の単価が安い!」という目立つキャッチコピーだけで決めてはいけません。夜間に使う電力が全体の何割を占めているかが重要です。一般的に、夜間の使用比率が全体の過半数を超えないと、総額では安くならないケースが多いです。

昼間単価・基本料金・燃料費調整額も見る

電気代は「基本料金+(電力量単価×使用量)+燃料費調整額+再エネ賦課金」で計算されます。いくら単価が安くても、基本料金(アンペア制や実量制など)が高く設定されているプランだと、結果的に損をすることがあります。
また、新電力などの独自のプランでは燃料費調整額の上限が設定されていないこともあるため、公式の約款や料金表をしっかり確認しましょう。

旧プランから変更すると戻れない可能性があるため要確認

ここは最大の注意点です。
現在、すでに新規受付を終了している「旧深夜電力」や古い「オール電化プラン」を契約している場合、一度別のプラン(新電力など)に乗り換えてしまうと、二度と元の旧プランには戻れません。
解約する前に、「本当に新しいプランの方が長期的にも安いのか」を厳密にシミュレーションする必要があります。

家電の運転時間を変えられるか確認する

契約プランの時間帯に合わせて、エコキュートの沸き上げ時間や、食洗機のタイマー設定をご自身で変更できるかどうかも確認しておきましょう。

電気料金明細・マイページで確認すべき項目

見直しの第一歩は「現状把握」です。今月分の紙の検針票、または電力会社のWEBマイページを開いて、以下の項目をチェックしてください。

契約プラン名

まずは自分が何のプランに入っているかを知ること。「従量電灯B」なのか、「スマートライフ」なのか、「深夜電力B」なのか。これがすべての起点になります。

時間帯別の使用量

マイページ(スマートメーターのデータ)を見れば、「昼間」「夜間」など時間帯別のグラフが見られるはずです。ご自宅の電気がどの時間帯に最も多く使われているかを客観的に把握しましょう。

時間帯別単価

明細に記載されている昼の1kWhあたりの単価と、夜の単価を比較してみてください。昼間単価が30円を超え、夜間が20円台前半であれば、典型的な時間帯別プランです。

基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金

単価以外の固定費や変動費がいくら引かれているかも確認します。とくに燃料費調整額のマイナス・プラスの推移は、総額に大きく影響します。

深夜電力の代替になる選択肢

「うちは古い深夜電力には入れないし、今のプランも微妙…」という場合、電気代を下げるための選択肢はいくつかあります。

夜間割安型の電気料金プラン

各電力会社が提供している現行の夜間特化型プランです。共働き世帯など、昼間は誰もいないご家庭に最適です。

オール電化向けプラン

エコキュートやIHクッキングヒーターを導入している前提のプラン。季節によって単価が変わるなど、より細かく設定されていることが多いです。

太陽光・蓄電池・おひさまエコキュート

これからの時代の本命です。夜の電気を買うのではなく、「昼間に太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて夜に使う」、あるいは「昼間の太陽光でエコキュートを沸かす(おひさまエコキュート)」という自家消費型シフト。電気を買う量そのものを減らす最強の対策です。

電力会社の乗り換え・料金シミュレーション

設備投資ゼロでできるのが、電力会社の乗り換えです。ただし、必ずWEB上のシミュレーションツールを使い、1年間のトータルで安くなるかを確認してください。

よくある質問

Q. 深夜電力は誰でも使えますか?

A. 「深夜電力」という旧プランは新規受付を終了している地域が多く、誰でも契約できるわけではありません。しかし、現行の「夜間割安プラン」であれば、スマートメーターが設置されていれば基本的にどなたでも申し込み可能です。

Q. 夜に洗濯すれば必ず安くなりますか?

A. いいえ。ご契約中のプランが「従量電灯(時間帯で単価が変わらないプラン)」の場合、昼に洗濯しても夜に洗濯しても単価は同じです。安くするためには、時間帯別プランへの変更が必要です。

Q. 深夜電力とオール電化プランは同じですか?

A. 厳密には異なります。深夜電力は給湯器などの専用契約を指すことが多いですが、オール電化プランは「家全体の電気」を一つのメーターで測り、夜間を安く設定したプランです。

Q. 深夜電力は廃止されたのですか?

A. 完全に廃止されたわけではありません。「新規の受付」を停止した電力会社が多いのが実情です。すでに契約中の方は引き続き利用できるケースが多いですが、燃料費調整額などの値上げには注意が必要です。

Q. エコキュートは深夜に沸かした方が安いですか?

A. 基本的には夜間割安プランと組み合わせて深夜に沸かすのがセオリーです。しかし近年は、太陽光パネルを設置し、昼間の余った電気で沸かす「昼間シフト」の方がトータルの電気代が安くなるケースも増えています。

まとめ:料金プランは「今の生活」に合わせて見直そう

深夜電力の仕組みや、現在契約できる夜間割安プランの特徴について解説しました。
重要なポイントを振り返ります。

  • 旧来の「深夜電力」は新規受付終了が多いが、現行の「夜間割安プラン」は選択可能。
  • 夜の単価が安い分、昼間の単価は割高になる。
  • 「昼間不在が多い」「エコキュートを利用」など、夜の電気使用割合が多い家庭にはピッタリ。
  • 逆に「昼間も在宅している」家庭が選ぶと電気代が高騰するリスクがある。
  • 旧プランから乗り換えると、元に戻せないため事前シミュレーションが必須。

電気代の節約は、「自分の家がいつ、どのくらい電気を使っているか」を知ることから始まります。
まずは明細やマイページで現状を確認し、生活スタイルに合った最適なプランを見つけてくださいね。

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