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「電気代が高すぎる…せめて安い夜間に洗濯機を回そう!」
そう思って、眠い目をこすりながら深夜に家事を頑張っている方、ちょっと待ってください。
それ、もしかしたら全く電気代の節約になっていないかもしれません。
実は私自身、過去に大きな勘違いをしていました。
「関西電力なら夜は安いはず」と思い込み、毎晩23時過ぎに慌てて食洗機と洗濯機を回す生活を続けていたのです。
しかし、ある日プランを確認して愕然としました。
私の契約していたプランは、夜に使っても1円も安くならないプランだったのです。
関西電力の電気料金は、「契約しているプラン」によって安い時間帯が完全に異なります。
すべてのご家庭が「夜間がお得」になるわけではありません。
この記事では、関西電力の公式単価表をもとに、あなたのプランの安い時間帯はいつなのか?を明確に解説します。
自分に合った正しい節約アクションを知り、無駄な労力と電気代をスッキリ削り落としましょう。
関西電力の電気料金が安い時間帯は契約プランで違う
結論から言います。
関西電力において、「何時から何時までが安い」という共通の答えはありません。
契約しているプラン名によって、安い時間帯や単価が細かく設定されているからです。
まずはプラン別の安い時間帯早見表
お急ぎの方のために、主要なプランの「安い時間帯」を一覧表にまとめました。
【関西電力】プラン別・安い時間帯早見表(2026年7月現在)
- はぴeタイムR: 23時〜翌7時 (15.37円/kWh)
- eスマート10: 22時〜翌8時 (15.53円/kWh)
- 時間帯別電灯: 23時〜翌7時 (15.37円/kWh)※新規加入停止
- 従量電灯A/B: 時間帯で安くならない
まずはご自宅の契約プランがどれに当てはまるのかを確認することが、節約の第一歩です。
従量電灯Aは時間帯で安くならない
ここが一番の落とし穴です。
関西電力で最も一般的な契約プランである「従量電灯A」は、夜間に電気を使っても一切安くなりません。
従量電灯Aは、時間帯ではなく「月間のトータル使用量」に応じて3段階で単価が上がっていく仕組みです。
つまり、昼の12時に使っても、夜中の2時に使っても、1kWhあたりの電気代は全く同じ。
もしあなたが従量電灯Aを契約しているなら、夜更かししてまで家事をシフトする意味はありません。
生活リズムに合わせて、ストレスなく電気を使うのが正解です。
はぴeタイムRで安い時間帯は23時〜翌7時
オール電化住宅にお住まいの方に最も多いのが「はぴeタイムR」です。
このプランの一番安い時間帯(ナイトタイム)は【23時〜翌7時】です。
単価は15.37円/kWhと、他の時間帯に比べて圧倒的に安く設定されています。
平日10時〜17時はデイタイムで高め
はぴeタイムRで絶対に気をつけたいのが、平日の昼間です。
平日の10時〜17時は「デイタイム」と呼ばれ、電気代が最も割高に設定されています。
(夏季はさらに単価が上がります)
テレワークで平日の昼間にずっと家にいる方や、日中エアコンをフル稼働させるご家庭の場合、夜間の安さを打ち消してしまうほど昼間の電気代が高くつくリスクがあります。
休日扱い日は7時〜23時がリビングタイム
「じゃあ、土日も昼間は高いの?」と不安に思うかもしれません。
安心してください。
土日祝日(休日扱い日)は、デイタイムが適用されません。
朝7時から夜23時まで、すべて「リビングタイム(中間の料金)」として計算されます。
休日は昼間にまとめてアイロンがけや掃除機などの家事を行っても、平日ほどの痛手にはならないように設計されています。
eスマート10で安い時間帯は22時〜翌8時
次に見落としがちなのが「eスマート10」というプランです。
このプランの安い時間帯(ナイトタイム)は【22時〜翌8時】です。
はぴeタイムRよりも、夜間の安い時間が「前後1時間ずつ長い」のが最大の特徴です。
単価は15.53円/kWhとわずかに異なりますが、22時から安いというのは生活リズムに合わせやすく、非常に大きなメリットです。
「23時まで待てずに寝てしまう」というご家庭には、この22時スタートが助かりますね。
夏季平日13時〜16時はデイタイム
ただし、eスマート10にも弱点があります。
毎年7月1日〜9月30日(夏季)の平日13時〜16時は、デイタイムとして非常に高い単価が設定されています。
夏の最も暑い時間帯に電気代が跳ね上がるため、この時間帯の電力消費(特に古いエアコンやIH調理など)には注意が必要です。
時間帯別電灯・深夜電力の安い時間帯
昔から関西電力を利用しているご家庭の中には、「時間帯別電灯」や「深夜電力」といった旧プランを契約したままの方もいらっしゃいます。
時間帯別電灯は23時〜翌7時だが新規加入停止
時間帯別電灯の安い時間帯(夜間時間)は【23時〜翌7時】で、単価は15.37円/kWhです。
内容はシンプルですが、このプランは2019年4月1日をもって新規加入が停止されています。
現在契約中の方はそのまま使えますが、一度他のプランに変更すると二度と戻すことができないため、見直しの際は慎重にシミュレーションを行ってください。
深夜電力は電気温水器等向け
「深夜電力A/B」や「第2深夜電力」というプランもあります。
これらは主に【23時〜翌7時】または【1時〜6時】が安くなります。
しかし、非常に重要な注意点があります。
深夜電力は「家中の電気が安くなるプラン」ではなく、「電気温水器などの特定の機器」にのみ適用される別契約なのです。
一般的には従量電灯などのメインプランと組み合わせて使うため、「深夜電力の契約があるから夜に洗濯機を回そう」というのは、全くの無意味(従量電灯の単価が適用される)になるケースが多いので気をつけましょう。
安い時間帯に使うと効果が出やすい家電
自分のプランの安い時間帯が分かったら、次は「どの家電をその時間に動かすか」です。
効果が大きい家電
時間帯をシフトすることで、目に見えて電気代が下がる家電は以下の4つです。
- エコキュート: 夜間沸き上げ設定を活用(オール電化の要)
- 洗濯乾燥機: 乾燥機能は電気を多く消費するため、タイマー予約で夜間に回す
- 食洗機: 就寝前にスイッチを入れるか、タイマーを活用
- EV(電気自動車)の充電: バッテリー容量が大きく消費電力が桁違いのため、絶対に夜間設定にする
特にエコキュートとEVは消費電力が大きいため、ここを「安い時間帯」にスッポリ収めるだけで、月々の負担額は劇的に変わります。
夜間使用に注意が必要な家電
一方で、夜間に無理して使うべきではない家電もあります。
代表的なのが「掃除機」や「マンションでの深夜の洗濯機」です。
騒音トラブルの原因になるため、生活環境によっては節約よりもマナーを優先すべきです。
また、炊飯器の保温機能も、長時間保温するくらいなら、安い時間に炊いてすぐに冷凍保存してしまった方がトータルでの電気代は安くつきます。
自分の契約プランを確認する方法
「自分がどのプランを契約しているか分からない」という方は、今すぐ以下の方法で確認してください。
- WEBサービス「はぴeみる電」にログインして確認する
- 毎月ポストに投函される「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を見る
プラン名に「はぴeタイムR」や「eスマート10」と記載があれば、夜間へシフトする価値ありです。
もし「従量電灯A」と記載されていて、なおかつ毎月の電気代が高くて悩んでいる場合は、プランや電力会社そのものの見直し時期かもしれません。
安い時間帯だけで判断してはいけない理由
ここから、少しだけ踏み込んだ「プロの視点」をお伝えします。
電気代のプランを選ぶ際、「単価表の安さ」だけで飛びつくと痛い目を見ます。
なぜなら、私たちが毎月支払う電気料金は、以下の要素が合算されているからです。
電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 + 燃料費調整額 + 再エネ賦課金
燃料費調整額で請求額は変動する
発電に必要な燃料(LNGや石炭など)の価格変動を、毎月の電気代に反映させるのが「燃料費調整額」です。
いくら夜間単価が15円台と安く見えても、この燃料費調整額が高騰している月は、最終的な請求額も連動して上がります。
「先月と同じだけしか使ってないのに高くなった!」という現象の犯人は、大半がこの燃料費調整額です。
再エネ賦課金は使用量に応じて加算される
もう一つのくせ者が「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」です。
これは日本全国一律で決められる単価で、2026年5月分〜2027年4月分においては1kWhあたり4.18円が加算されます。
夜間単価が15.37円だとしても、実質的にはそこに4.18円(再エネ賦課金)+ 燃料費調整額が上乗せされるため、カタログ通りの安さにはならないという現実を知っておいてください。
関西電力の安い時間帯を活かせる人・活かしにくい人
ここまでの情報を踏まえ、関西電力の時間帯別プラン(はぴeタイムRなど)を活かせる人とそうでない人を整理しました。
⭕️ 安い時間帯をフル活用できる人
- 日中は仕事や学校で家を空けているご家庭
- オール電化住宅(エコキュート・IH)にお住まいの方
- 電気自動車(EV)を保有し、自宅で充電する方
- 食洗機や乾燥機などのタイマー機能を抵抗なく使える方
❌ 逆に高くなるリスクがある人
- 完全テレワークで平日の昼間にエアコンやPCをフル稼働させる方
- 小さな子供や高齢者がおり、日中の電力消費が避けられない方
- マンション暮らし等で、深夜に大きな音の出る家電を動かせない方
自分が「活かせる人」に当てはまらない場合、無理に夜間プランを契約するよりも、24時間単価がフラットな新電力などに乗り換えた方が、結果的に安くなるケースが多々あります。
プラン見直し前のチェックリスト
「うちもプランを見直した方がいいかも…」と思った方。
いきなり解約手続きを進める前に、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
- 現在の「時間帯別の使用量」を把握しているか?
(はぴeみる電で、昼と夜どちらを多く使っているかグラフで確認しましょう) - 夜間単価だけでなく、基本料金と昼間単価も比較したか?
(夜が安くても基本料金が跳ね上がっては意味がありません) - 市場連動型プランのリスクを理解しているか?
(最近多い「昼間が0円に近い」新電力は、夏冬の夕方に単価が高騰するリスクがあります。安易な飛びつきは禁物です)
ご自身の生活スタイルと使用量をベースに、冷静にシミュレーションを行うことが、電気代削減の最短ルートです。
まずは、全国の電力会社の中から「あなたの今の使い方」で一番安くなるプランを無料診断してみることをおすすめします。
よくある質問
最後に関西電力の安い時間帯について、よくある疑問にお答えします。
Q. 関西電力の電気代が安い時間帯は何時から何時まで?
A. 契約プランによって異なります。「はぴeタイムR」なら23時〜翌7時、「eスマート10」なら22時〜翌8時です。「従量電灯A」の場合は時間帯による割引は一切ありません。
Q. オール電化なら夜に電気を使った方が必ず安いの?
A. ほとんどのオール電化向けプラン(はぴeタイムRなど)は夜間単価が安く設定されているため、夜間に使った方がお得です。エコキュートの沸き上げは必ずこの時間帯に設定しましょう。
Q. 昼間にずっと家にいるのですが、はぴeタイムRは損ですか?
A. 平日10時〜17時の「デイタイム」は非常に割高に設定されているため、昼間の電力使用量が多いと、夜間の安さを相殺してトータルで割高になる可能性があります。ご自身の時間帯別使用量を「はぴeみる電」等で確認し、昼の比率が高すぎる場合は、時間帯別ではないプラン(新電力など)への見直しも検討してください。

