【結論】オール電化は太陽光・蓄電池と相性抜群|電気代・停電・売電の落とし穴も解説

導入

オール電化にするなら、太陽光発電や蓄電池を組み合わせたほうが得なのか――迷う人は多いはずです。

たとえば PanasonicSHARP京セラ などは太陽光・蓄電池関連の製品を幅広く展開しており、住宅向けエネルギー機器は「作る・ためる・かしこく使う」を前提に進化しています。とはいえ、導入の結果は家庭ごとに変わり、料金プランや生活リズムを無視すると「思ったほど下がらない」ということも起こります。

この記事では、太陽光と蓄電池がどう役立つのか、どこで損をしやすいのか、そして自分の家に合う容量や運用(使い方)をどう決めるのか。制度(FIT/FIP)や補助金(SIIの公募など)も、経済産業省公式情報をもとに整理します。 

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この記事でわかること

  • オール電化×太陽光×蓄電池が「相性が良い」と言われる理由と、逆に損しやすい条件
  • 太陽光だけ/蓄電池ありのどちらが向くかを決める、生活スタイル別の判断基準
  • 太陽光(kW)・蓄電池(kWh)の容量を、目的から選ぶ考え方
  • 料金プラン・売電制度・補助金で失敗しないためのチェックポイント
  1. 結論|オール電化・太陽光・蓄電池の相性はいい?
    1. 相性が良いと言われる「3つの理由」
    2. 相性が良くない(損しやすい)ケースもある
    3. 実際に自分の家の判断方法
  2. まず押さえる基礎|オール電化・太陽光・蓄電池って何?
    1. オール電化とは(ガスが減って電気に一本化)
    2. 太陽光発電とは(つくる電気/使う電気/売る電気)
    3. 蓄電池とは(ためる電気/使う電気)
    4. 停電時に関係する「自立運転」って何?(ここが誤解されやすい)
  3. 相性がいい理由①|電気代を下げやすい(自家消費が増える)
    1. 「自家消費」ってなに?(売電より優先される理由)
    2. オール電化は電気をたくさん使う→太陽光の効果が出やすい
    3. 昼に使えない家庭は、なぜ損しやすい?
    4. 自家消費を増やすコツ(家電の使う時間をずらす)
  4. 相性がいい理由②|売電単価が下がっても、蓄電で価値を作れる
    1. FIT/FIPって何?(ざっくりでOK)
    2. 買取価格は毎年変わる(SNSの「○円」は鵜呑みにしない)
    3. 売るより「ためて使う」が強いケース(電気代が高い時間帯がある家庭)
    4. 太陽光だけ vs 蓄電池あり、どっちが得?(考え方)
  5. 相性がいい理由③|停電対策が現実的になる
    1. 太陽光だけだと停電時に使える電気は限られる
    2. 蓄電池があると何が変わる?(昼・夜/晴れ・雨)
    3. 全負荷型・特定負荷型の違い(使える家電が変わる)
    4. 停電時に“本当に必要な家電”チェックリスト
  6. 落とし穴①|料金プランの見落としで損する(時間帯単価がカギ)
    1. オール電化向けプランは地域・会社で違う
    2. 昔の常識「夜が安い」は今も通用する?(改定・受付停止に注意)
    3. チェックすべき項目(基本料金/時間帯単価/見直し)
    4. 太陽光・蓄電池を入れた後に「最適プランが変わる」理由
  7. 落とし穴②|容量選びで後悔する(太陽光kW・蓄電池kWhの考え方)
    1. 太陽光の容量はどう決める?(使う量から逆算)
    2. 蓄電池の容量はどう決める?(目的で変わる)
    3. 節約目的と停電目的は“最適解が違う”
    4. よくある失敗例(大きすぎ/小さすぎ/使い方が合わない)
  8. 失敗しない判断フロー|あなたの家は「太陽光だけ」「蓄電池も」がどっち向き?
    1. 質問① 昼に電気を使う?(在宅・共働き・子ども)
    2. 質問② 夜に電気を多く使う?(食洗機・乾燥機・暖房など)
    3. 質問③ 停電対策は必要?(医療機器・在宅ワーク)
    4. 質問④ 料金プランの単価差は大きい?
    5. 診断結果別:おすすめ構成(3パターン)
  9. 補助金・制度|「使えるものだけ」を正しく把握する(年度・自治体で変わる)
    1. 国の蓄電池補助(DR家庭用蓄電池など)の考え方
    2. 自治体補助の探し方(チェックポイント)
    3. 補助金でよくある誤解(いつでももらえる/誰でも対象 など)
    4. 申請でつまずきやすい点(対象機器・申請期限・条件)
  10. よくある質問(FAQ)|検索で多い疑問を先回りして解決
    1. Q. オール電化+太陽光だけでも得?
    2. Q. 蓄電池は何年で元が取れる?
    3. Q. 雨の日や冬はどうなる?
    4. Q. 停電時、IHやエコキュートは使える?
    5. Q. FIT期間が終わったらどうする?
  11. まとめ|相性を最大化する“3つのコツ”
    1. コツ① 料金プラン(時間帯)を必ず確認
    2. コツ② 自家消費を増やす運用を決める
    3. コツ③ 停電対策の「必要最低限」を決めて容量を選ぶ

結論|オール電化・太陽光・蓄電池の相性はいい?

相性が良いと言われる「3つの理由」

オール電化は、料理・給湯・暖房などを電気でまかなうため、家庭の電気使用量が大きくなりやすい仕組みです。ここに太陽光発電(つくる)と蓄電池(ためる)が加わると、電力会社から買う電気を減らしやすくなります。

相性が良いと言われる主な理由は次の3つです。

  1. 自家消費
    太陽光の発電分を家庭で使う「自家消費」が増えるほど、電気代の削減につながりやすい点です。オール電化は電気を多めに使うので、発電した電気を“使い切る先”が見つかりやすくなります。
  2. 売電
    売電(余った電気を売る)の単価が変動しても、蓄電池で「夜に使う電気」を確保できる点です。売電単価は制度と年度で変わるため、売電に頼り切る考え方より、家で使う設計が組みやすくなります。買取価格の公表は経済産業省(FIT/FIP)で確認できます。
  3. 停電対策
    オール電化は停電に弱いと言われがちですが、太陽光の自立運転や蓄電池があると、日中の電気を確保しやすくなると説明されています。

以上の点を踏まえると、オール電化・太陽光・蓄電池は「電気を自分で作って使う」方向に寄せやすい組み合わせと言えます。

相性が良くない(損しやすい)ケースもある

一方で、導入しただけで自動的に得になるわけではありません。損しやすい典型は「昼に発電しても、家であまり使えない」パターンです。共働きで日中不在が長い家庭は、太陽光の電気が余りやすく、売電中心になりがちです。売電単価が下がる局面では、ここが伸び悩みやすくなります。

また、電気料金プランの見直しや割引の終了などがあると、昔の前提で試算していた場合にズレが出ます。たとえば東京電力エナジーパートナーでは、電化上手の新規加入終了や、割引の終了・料金見直しについて公式資料で案内されています。

つまり、相性が良いかどうかは「家の使い方」と「電気料金のルール」で決まります。

実際に自分の家の判断方法

ここまでで「相性の考え方」は整理できましたが、

実際に得になるかどうかは、家ごとの条件で変わります

・屋根の向き

・電気使用量

・契約中の料金プラン

・補助金対象になるか

これらは現地条件と数字を当てはめないと判断できません

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まず押さえる基礎|オール電化・太陽光・蓄電池って何?

オール電化とは(ガスが減って電気に一本化)

オール電化は、調理・給湯・暖房などの熱源を、ガスより電気に寄せた住宅の形です。代表例はIHクッキングヒーターとエコキュート(電気で効率よくお湯を作る給湯器)です。

メリットは、光熱費が電気にまとまり、家計管理がしやすい点です。反対に、停電時に電気に依存する範囲が大きくなる点は弱みになり得ます。この弱みを補う候補として、太陽光と蓄電池が登場します。

太陽光発電とは(つくる電気/使う電気/売る電気)

太陽光発電は、日中に発電して、まず家で使い、余った分を売る(売電)という流れが基本です。売電はFIT/FIPの枠組みで価格・期間が決まり、年度ごとに調達価格等が公表されます。

ただし、同じ「住宅用」でも、認定時期や制度変更で条件が異なるため、「必ず○円で売れる」といった言い切りは危険です。公的発表の数字を基準に考えるのが安全です。

蓄電池とは(ためる電気/使う電気)

蓄電池は、電気をためて、必要なときに使う機器です。太陽光と組み合わせると、日中の余り電力を夜に回したり、停電時に家電を動かしたりしやすくなります。

ただし、蓄電池には「使える回路の範囲」や「停電時の動き」が機種や工事内容で変わります。ここを理解せずに導入すると、「思ったほど使えない」と感じやすいポイントになります。

停電時に関係する「自立運転」って何?(ここが誤解されやすい)

太陽光には、停電時に「自立運転」と呼ばれる動作で電気を使える機能が多くの住宅用設備に備わっている、と資源エネルギー庁の資料で説明されています。

ただし、自立運転は「家中のコンセントがそのまま使える」ものとは限りません。多くのケースでは、非常用(自立運転用)コンセントに必要な機器を挿して使う形になります。また、機種により操作手順が異なるため、取扱説明書の確認が求められると案内されています。

自立運転の“やりがち誤解”

停電になったら自動で切り替わる、と考える人が多いのですが、手動操作が必要な例もあります。逆に、蓄電池併設タイプでは自動で切り替わる構成もあり、ここは「機器と配線方式しだい」です。資料でも“運転方法が分からなかった”という声が多いことが示されています。

要するに、停電対策を目的にするなら「自立運転の範囲」と「操作のしやすさ」を最初に確認しておくと安心です。

相性がいい理由①|電気代を下げやすい(自家消費が増える)

「自家消費」ってなに?(売電より優先される理由)

自家消費は、太陽光で発電した電気を家の中で使うことです。家で使えば、その分だけ電力会社から買う電気が減ります。これが電気代削減の中心になります。

一方で、余った電気を売る「売電」は単価が年度や制度で変動します。公的な価格公表を見ても、条件が変化することが前提になっています。そのため、売電に依存するより、自家消費を増やすほうが読みやすい設計になりやすい、という考え方が広がっています。

オール電化は電気をたくさん使う→太陽光の効果が出やすい

オール電化は、給湯(エコキュート)や調理(IH)、冷暖房などを電気でまかないます。つまり「日中に発電した電気を使う先」が家庭内に多くあります。

たとえば、日中に在宅している家庭では、エアコンや家電、在宅ワークの機器などが発電の受け皿になります。結果として、発電した電気を家の中で消費しやすく、買電を減らしやすくなります。

昼に使えない家庭は、なぜ損しやすい?

日中不在が長いと、発電しても使い切れず、余りが増えやすくなります。余った分は売電に回りますが、売電単価は年ごとに公表される仕組みなので、将来の見通しを立てるには公式情報を確認しながら考える必要があります。

ここで蓄電池があると、余った電気をためて夜に使えるため、「日中不在」の弱点を和らげやすくなります。反対に蓄電池がない場合は、生活スタイルを少し変えて自家消費を増やす工夫がカギになります。

自家消費を増やすコツ(家電の使う時間をずらす)

自家消費は、特別なことをしなくても増やせる場合があります。ポイントは「動かす時間」を昼寄りにすることです。

たとえば、洗濯乾燥・食洗機・ロボット掃除機などは、タイマー機能で昼間に回すだけでも発電分を使いやすくなります。エコキュートも「沸き上げ時間」を調整できる機種・設定があります(具体の設定可否はメーカーや機種により異なります)。

このように、生活の中の電気の使い方を少し組み替えるだけで、太陽光の価値が出やすくなります。

相性がいい理由②|売電単価が下がっても、蓄電で価値を作れる

FIT/FIPって何?(ざっくりでOK)

FITは、再生可能エネルギーで発電した電気を、一定の価格で一定期間買い取る仕組みです。FIPは、市場価格をベースにしつつプレミアム(上乗せ)を受ける考え方に近い制度です。

家庭の太陽光(一般に10kW未満)はFITの話題として触れられることが多く、年度ごとの価格は経済産業省資源エネルギー庁のページで確認できます。

買取価格は毎年変わる(SNSの「○円」は鵜呑みにしない)

買取価格は毎年固定ではありません。経済産業省の公表では、たとえば住宅用太陽光(10kW未満)について、2025年度の上半期・下半期、さらに2025年度下半期からの初期投資支援スキームの内容が示されています。

加えて、資源エネルギー庁の「買取価格・期間等」ページでも、価格の考え方や適用条件の案内がまとまっています。

同じ「住宅用」でも、認定時期や制度区分で条件が変わるため、価格を語るときは「いつの認定の話か」をセットで確認しておくとズレが起きにくくなります。

売るより「ためて使う」が強いケース(電気代が高い時間帯がある家庭)

売電より自家消費が強くなりやすいのは、買う電気の単価が高い時間帯に電気をたくさん使う家庭です。蓄電池があると、日中の余り電力を夜に回しやすくなり、買電を減らす方向に寄せられます。

また、電力会社の料金プランは見直しがあり得るため、時間帯単価が変わると「ためて使う」戦略の効き方も変化します。ここは後ほど、落とし穴として整理します。 東京電力

太陽光だけ vs 蓄電池あり、どっちが得?(考え方)

比較は「生活の形」と「目的」で決めると整理しやすくなります。節約目的だけでなく、停電対策をどこまで求めるかで答えが変わるからです。

比較ポイント 太陽光のみ 太陽光+蓄電池
昼の発電の使い道 在宅なら使いやすい/不在だと余りやすい 余りをためて夜に回しやすい
売電への依存 高くなりやすい 下げやすい
停電時の電気 自立運転の範囲に限定されやすい 構成次第で家の電気を広く使える可能性
初期費用 抑えやすい 増えやすい

売電単価の話は制度と年度で変わるため、比較の前提を公式発表でそろえることが出発点になります。

太陽光kWや蓄電池kWhは、

生活・屋根・料金プラン・補助金で最適解が変わります。

この部分を

・営業1社の提案だけ

・昔の料金プラン前提

で決めてしまうと、後からズレが出やすくなります。

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相性がいい理由③|停電対策が現実的になる

太陽光だけだと停電時に使える電気は限られる

停電時でも太陽光の「自立運転機能」で電気が使える場合がある、と資源エネルギー庁が周知資料で説明しています。

ただし、使えるのは日照がある時間帯が中心で、かつ非常用コンセントなどの範囲に限定されるケースが多い点は押さえておきたいところです。手順も、機器によって異なる可能性があるため、取扱説明書を確認するよう案内されています。

つまり、太陽光だけの停電対策は「昼の最低限」に寄りやすい設計になります。

蓄電池があると何が変わる?(昼・夜/晴れ・雨)

蓄電池があると、日中にためた電気を夜に回せる可能性が出ます。停電が夜に起きた場合でも、蓄電池の残量があれば照明や通信、冷蔵庫などを動かしやすくなります。

さらに、蓄電池併設の太陽光設備は自立運転への切り替えが自動になる構成もあり、操作の手間を減らせる場合があります。自立運転については、運転方法が分からず活用できなかった例があることも資料で触れられています。

停電時の使い勝手は、機器の性能だけでなく「切り替えが簡単かどうか」でも体感が変わります。

全負荷型・特定負荷型の違い(使える家電が変わる)

蓄電池の停電対応は、大きく分けて「全負荷」と「特定負荷」という考え方で語られます。

全負荷は、停電時に家全体へ給電できるような設計を目指すものです。特定負荷は、停電時に使いたい回路(冷蔵庫、照明、コンセントの一部など)を選んで給電する設計です。どちらが良いかは、停電時にどこまで普段通りの生活を求めるかで変わります。

ここで注意したいのは、同じ蓄電池容量でも「どの回路に電気が流れるか」で使い勝手が大きく変わる点です。見積もりの段階で「停電時に動かしたい家電」を具体的に伝えると、配線方式のズレを減らせます。

停電時に“本当に必要な家電”チェックリスト

停電対策は、欲張るほど費用が増えやすい分野です。現実的には、まず「止まると困るもの」をはっきりさせるところから始まります。

たとえば、冷蔵庫・照明・スマホ充電・Wi-Fi機器・夏冬の最低限の空調が代表例です。オール電化の場合、IHや給湯など“電力の大きい機器”を停電時にどこまで使うかで必要容量が変わります。

停電時の太陽光自立運転の使い方は公式資料にも手順が示されているため、非常時の動きをイメージしやすくなります。以上を踏まえると、停電対策は「必要最低限を決めるほど、ムダなく設計しやすい」と考えられます。

落とし穴①|料金プランの見落としで損する(時間帯単価がカギ)

オール電化向けプランは地域・会社で違う

オール電化の電気代は、電力会社の料金プランで大きく変わります。とくに、時間帯で単価が変わるプラン(昼・朝晩・夜など)は、太陽光や蓄電池の効果の出方も変化します。

ここでややこしいのが、地域・会社によってプラン名や仕組みが異なる点です。記事内では、必ず「契約中の電力会社の公式ページ・約款・単価表で確認する」という流れを置くと誤解が起きにくくなります。

昔の常識「夜が安い」は今も通用する?(改定・受付停止に注意)

オール電化向けプランは、過去に新規受付が終了した例や、割引が終了した例があります。東京電力エナジーパートナーの資料では、電化上手などの新規加入終了が案内され、別の資料では全電化住宅割引の終了(2025年3月31日まで)やモデルケース影響額が示されています。

このように、料金の前提が変わることがあるため、「昔に聞いた話」で試算するとズレが出ます。太陽光・蓄電池の検討では、直近の単価で計算し直すほうが安全です。

チェックすべき項目(基本料金/時間帯単価/見直し)

料金プランを見るときは、kWh単価だけでなく、基本料金や割引の有無、そして見直し情報にも目を向けると整理しやすくなります。公式資料に「見直し」や「終了」の記載がある場合、将来の運用にも影響するためです。

料金確認の“見落としやすい箱”

燃料費調整や再エネ賦課金など、請求書で見える項目もあります。これらは計算に影響し得るため、試算する場合は「何を含めて比較しているか」をそろえると、比較の意味が崩れにくくなります。

太陽光・蓄電池を入れた後に「最適プランが変わる」理由

太陽光を導入すると、昼の買電が減ります。すると、家計の中で「夜の買電の比率」が相対的に上がることがあります。ここで蓄電池があると、昼の余りを夜に回して夜の買電も減らせる可能性があります。

逆に言うと、太陽光・蓄電池の導入は、料金プランの“得意な時間帯”を変えてしまう面があります。導入前と導入後で、最適なプランが同じとは限りません。こうしたズレを防ぐには、導入後の生活を想定した試算が鍵となります。

落とし穴②|容量選びで後悔する(太陽光kW・蓄電池kWhの考え方)

太陽光の容量はどう決める?(使う量から逆算)

太陽光の容量(kW)は、大きいほど発電量が増える傾向がありますが、屋根の面積や方角、影の影響などで変わります。現実的には、電気の使用量(検針票)を見ながら「どのくらい自家消費できそうか」を軸に考えるとブレにくくなります。

売電価格は年度や制度で変わるため、売電だけで回収を組むよりも、自家消費を中心にして考えるほうが見通しは立てやすくなります。価格の確認は公的発表で行えます。

蓄電池の容量はどう決める?(目的で変わる)

蓄電池の容量(kWh)は、「どれだけの電気をためておけるか」を表します。ここで大事なのは、何のために蓄電池を入れるのかを先に決めることです。節約目的なのか、停電対策目的なのか、あるいは両方なのかで、必要な容量も配線方式も変わります。

さらに、補助金を使う場合はDR(デマンドレスポンス)への対応が関係するケースがあります。SIIの公募要領では、DR契約や遠隔制御などの考え方が示されています。補助金目当てで選ぶときほど、条件と運用を先に読み込んでおくとズレが減ります。

出典: DR家庭用蓄電池事業〖公式〗

節約目的と停電目的は“最適解が違う”

節約目的の蓄電池は、日常的に充放電して「高い時間帯の買電を減らす」方向で価値が出ます。一方、停電目的は「非常時に残量が残っていること」が意味を持ちます。日々の節約運転でギリギリまで使い切る設計だと、停電時に残量が少ないことも起こり得ます。

この違いは小さく見えて、満足度を大きく左右します。停電対策を重視するなら、非常時の残量をどう確保するか(自動で残量を残す設定があるか等)まで含めて設計すると納得しやすくなります。

よくある失敗例(大きすぎ/小さすぎ/使い方が合わない)

容量選びの失敗は、数字そのものより「生活とのズレ」で起こりやすいです。

たとえば、節約目的なのに日中の余りが少ない家庭が大きな蓄電池を入れると、思ったほど毎日回らず、効果を感じにくいことがあります。逆に、停電対策を期待して小さすぎる容量にすると、夜の安心感が得られにくくなります。

そして、配線方式の確認不足も代表的な落とし穴です。停電時に使える回路が限られていると、容量が足りていても「使いたいところで使えない」事態が起こります。機器の選定と同じくらい、工事内容の確認が大切です。

失敗しない判断フロー|あなたの家は「太陽光だけ」「蓄電池も」がどっち向き?

質問① 昼に電気を使う?(在宅・共働き・子ども)

昼に家で電気を使う時間が長いほど、太陽光の自家消費が増えやすくなります。在宅ワーク、育児、在宅介護などで昼の稼働がある家庭は、太陽光だけでも満足度が高くなることがあります。

一方で、日中不在が長い家庭は発電が余りやすいので、蓄電池や運用の工夫で“余りを減らす設計”が合いやすくなります。

質問② 夜に電気を多く使う?(食洗機・乾燥機・暖房など)

夜に電気を多く使う家庭は、日中の発電だけでは足りない時間帯が出ます。ここで蓄電池があると、昼の余りを夜へ回す選択肢が増えます。

ただし、夜の単価が安いプランの場合は「夜に買う」ほうが有利な局面もあり得ます。電化上手の見直しや割引終了のようにルールが変わることもあるため、最新の単価で見比べるのが筋です。

質問③ 停電対策は必要?(医療機器・在宅ワーク)

停電対策の必要度は家庭で差が出ます。医療機器がある、在宅ワークで通信が必須、暑さ寒さが厳しい地域、ペットがいるなど、生活上の制約があるほど「停電時にどこまで電気が使えるか」が価値になります。

太陽光の自立運転機能については、停電時に電気を利用できる可能性があると周知されており、手順も示されています。停電対策を目的にするなら、この自立運転と蓄電池の役割分担をイメージしておくと判断しやすくなります。

質問④ 料金プランの単価差は大きい?

時間帯単価の差が大きいほど、太陽光と蓄電池の運用(いつ充電して、いつ使うか)が効きやすくなります。逆に、単価差が小さい場合は、蓄電池の節約効果が出にくいこともあり得ます。

ここは家庭の検針票と、電力会社の単価表・見直し資料を突き合わせるのが確実です。公式資料に“見直し後料金”のモデルケースなどが出ていることもあります。

診断結果別:おすすめ構成(3パターン)

同じ設備でも、合う形は家庭で変わります。整理しやすいように、代表的な3パターンを表にまとめます。

パターン 生活の特徴 合いやすい構成 ねらい
A 昼在宅が多い 太陽光中心(蓄電池は必要に応じて) 自家消費で買電を減らす
B 昼不在が多い 太陽光+蓄電池を検討 余りを夜へ回して売電依存を下げる
C 停電対策を強く重視 太陽光+蓄電池(回路設計を丁寧に) 非常時に使える範囲を広げる

この表の通り、最初に「生活」と「目的」を決めてから設備を当てはめると、後悔が起こりにくくなります。

補助金・制度|「使えるものだけ」を正しく把握する(年度・自治体で変わる)

国の蓄電池補助(DR家庭用蓄電池など)の考え方

蓄電池の補助金は、年度や予算、要件で条件が変わります。たとえばSIIの「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム導入支援事業」では、補助上限が「1申請あたり60万円」と示され、公募が予算到達で終了した旨も明記されています。

また、公募要領ではDR契約の考え方(契約期間、遠隔制御など)も説明されています。補助金を使って導入する場合、価格だけでなく「運用の条件」まで含めて納得できるかを確認する流れが合います。

出典: DR家庭用蓄電池事業〖公式〗

自治体補助の探し方(チェックポイント)

自治体の補助は、国の制度とは別に実施されることがあります。探すときは「自治体名+蓄電池 補助金」「自治体名+太陽光 補助金」などの検索が入り口になります。

制度のページを見つけたら、対象(新築/既築、個人/事業者)、対象機器、申請時期、予算枠、併用可否が読みどころです。

ここが曖昧だと、申請が通らない原因になりやすいからです。国の制度でも予算到達で終了する例が示されているため、自治体でも“早い者勝ち”の可能性は意識しておくと安全です。

補助金でよくある誤解(いつでももらえる/誰でも対象 など)

補助金でありがちな誤解は「いつでも申請できる」「買えば自動でもらえる」です。SIIの事業ページでは、公募期間が示されつつも、予算に達したため公募を終了したことが明記されています。

また、DRに関する要件がある場合、対応できる機器・契約形態が必要になります。公募要領でDR契約の内容が説明されているため、購入前に読み合わせるとズレが減ります。

申請でつまずきやすい点(対象機器・申請期限・条件)

つまずきやすいのは、対象機器に当てはまらない、期限を過ぎる、必要書類がそろわない、というパターンです。とくに、販売店まかせにしていると「書類の段取り」で遅れてしまうことがあります。

補助金を使う前提なら、見積もりの段階で「この機器は対象に入るか」「いつまでに何が必要か」を確認し、スケジュールを先に固めておくと安心です。

よくある質問(FAQ)|検索で多い疑問を先回りして解決

Q. オール電化+太陽光だけでも得?

昼に家で電気を使える家庭は、太陽光だけでも自家消費が増えやすく、効果を感じやすい傾向があります。反対に、日中不在が長い場合は売電中心になりやすく、買取価格の変動の影響を受けやすくなります。買取価格は公的に公表されるため、前提の数字を公式情報でそろえると判断が安定します。(経済産業省) 


Q. 蓄電池は何年で元が取れる?

元が取れる年数は、電気の使い方、料金プランの単価、蓄電池の容量、工事内容、補助金の有無で変わります。さらに、料金プランは見直しがあり得ます。公式資料で割引終了や見直しが示されている例もあるため、試算は「現時点の単価」で行い、将来の変更も想定して幅を持たせると現実的です。(東京電力) 


Q. 雨の日や冬はどうなる?

太陽光は日射量に影響されるため、雨や雪、冬は発電が落ちることがあります。そのため、冬の暖房負荷が大きい地域では「発電が少ない日にどうするか」を考える必要があります。

このとき蓄電池は、晴れた日の余りを夜に回す助けになりますが、発電が少ない日が続けば充電量も減ります。つまり、蓄電池は万能な発電機ではなく「電気の使い方を整える装置」と捉えるとイメージが合いやすくなります。

Q. 停電時、IHやエコキュートは使える?

停電時の太陽光の自立運転については、非常用コンセントを使う形など、使い方の説明が公式資料で示されています。機器やメーカーで操作が異なる可能性があるため、取扱説明書の確認が求められると案内されています。(エネッチョ) 

IHやエコキュートのような消費電力が大きい機器は、停電時にそのまま使えるとは限りません。蓄電池を入れる場合も、全負荷/特定負荷の設計しだいで状況が変わります。停電時に何を動かしたいかを先に決め、配線方式まで含めて確認するのが現実的です。

Q. FIT期間が終わったらどうする?

FITが終わると、同じ条件での買取が続くとは限りません。ここからは「自家消費を増やす」「蓄電池で夜へ回す」「別の買取メニューを調べる」といった選択になります。

この判断でも、年度ごとに公表される買取価格・制度情報を確認する姿勢が役立ちます。(エネッチョ) 

つまり、FIT終了後は“売る中心”から“使う中心”へ移る家庭が増えやすい流れになります。


まとめ|相性を最大化する“3つのコツ”

コツ① 料金プラン(時間帯)を必ず確認

  • オール電化向けプランは、受付停止や割引終了、料金見直しがあり得るため、最新の公式資料で単価を確認する
  • 太陽光・蓄電池を入れる前後で、最適なプランが変わることがある

コツ② 自家消費を増やす運用を決める

  • 生活の中で、昼に回せる家電を見つける(タイマー活用など)
  • 売電単価は年度・制度で変わるため、数字は公的発表でそろえて考える

コツ③ 停電対策の「必要最低限」を決めて容量を選ぶ

  • 太陽光の自立運転は使い方が決まっており、機種差もあるため取扱説明書の確認が求められる
  • 蓄電池は全負荷/特定負荷の設計で“使える範囲”が変わる
  • 補助金を使う場合は、要件(DR契約など)まで含めて納得したうえで進める

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