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長期優良住宅の固定資産税軽減は、一般の新築住宅よりも減額期間が長くなる税制上の特例として国土交通省が制度の概要を示しています。
一方、固定資産税そのものは市町村が課税する地方税であり、税率や減額の具体的な取り扱いは、総務省が示す基本ルールの枠組みの中で、各自治体が条例や要綱で運用しています。
実務では、つくば市や平塚市のように、「長期優良住宅に係る固定資産税の減額申告書」等の提出を求める自治体も多く、申告していないと本来より高い税額のままになってしまうケースがあります。国税庁
さらに、市税の還付や更正には、地方税法に基づく「おおむね5年」の時効があり、一定期間を過ぎると原則として遡っての見直しが難しくなることも、市町村の案内で示されています。生駒市公式サイト
この記事では、こうした公的情報を踏まえつつ、「長期優良住宅 固定資産税 申請 忘れた」という状況から、今どこまで遡れる可能性があり、どの窓口に何を持って相談すべきかを、順を追って整理していきます。
この記事でわかること
- 長期優良住宅の固定資産税減額の仕組みが分かる
- 申請期限と五年ルールの考え方を理解できる
- 申請を忘れたときの具体的な行動手順を把握できる
- 不動産取得税など他の税制優遇も併せて確認できる
長期優良住宅の固定資産税を申請とは?

制度概要:長期優良住宅の税制
長期優良住宅は、耐震性や省エネ性、維持保全計画など、一定の基準を満たして認定を受けた住宅を指します。この認定を受けた新築または未使用住宅については、固定資産税が一定期間軽減される制度が設けられています。
具体的には、居住用として利用している家屋について、床面積が一定以上であることなどの条件を満たしている場合に、家屋部分の固定資産税が軽減されます。この仕組みは、長く良好な状態で住み継いでいける住宅を普及させるために、税制面から支援することを目的としているものです。
長期優良住宅の固定資産税の軽減は、一般的な新築住宅に対する軽減よりも期間が長く設定されています。そのため、認定を取得しているにもかかわらず減額申請をしていないと、本来受けられるはずだった優遇を取りこぼしている可能性が生じます。
申請を忘れていたことに気づいた時点で状況を整理し、どの程度の軽減が見込めるのかを把握することが、まず最初のステップになります。
新築住宅との減額期間の違い
新築住宅は、長期優良住宅かどうかにかかわらず、一般的な固定資産税の軽減措置の対象になる場合があります。多くの自治体では、一定の条件を満たす新築住宅について、家屋の固定資産税を数年間、半額程度に軽減する制度を採用しています。
この一般的な新築住宅の軽減期間は、戸建てで三年間、マンションなどの中高層住宅で五年間とされることが多い一方、長期優良住宅として認定されている場合には、この期間が二年ほど長くなります。
具体的には、戸建ての長期優良住宅で五年間、三階建て以上の耐火構造の共同住宅などで七年間の軽減が想定されています。
そのため、同じ新築住宅であっても、長期優良住宅かどうかによって、合計の軽減額が大きく変わってきます。
認定を受けているにもかかわらず一般新築としてしか扱われていない場合や、そもそも軽減が適用されていない場合には、本来よりも税負担が重くなっている可能性が高いと考えられます。
こうした違いを理解しておくと、自分の固定資産税の通知書を確認したときに、減額期間や税額が適切かどうかをチェックしやすくなります。
固定資産税の減額条件と対象
長期優良住宅の固定資産税減額の対象となるのは、原則として家屋のうち居住用として使っている部分です。床面積のうち居住用が一定以上であることなどの条件を満たしていないと、減額の対象外となることがあります。
また、減額されるのは家屋の固定資産税額のうち、居住床面積の一部に相当する部分のみです。一般的には、居住部分のうち百二十平方メートルまでの部分に係る固定資産税額が半額になる形が採用されています。それを超える部分については、通常どおりの税率で課税されます。
ここで押さえておきたいのは、土地の固定資産税や都市計画税は、長期優良住宅の軽減措置とは別枠で扱われる点です。
土地については住宅用地の特例など、別の優遇制度が適用される場合がありますが、長期優良住宅の認定とは直接連動していないことが多く、家屋の軽減だけを見て判断すると全体像を見誤るおそれがあります。
したがって、申請を忘れていたかどうかを確認するときは、家屋の固定資産税額だけでなく、土地や都市計画税の項目も含めて通知書全体をチェックし、どこまでが長期優良住宅としての効果なのかを切り分けながら見ていくことが大切です。
減額申請の基本スケジュール
長期優良住宅に対する固定資産税の減額は、自動的に適用される場合もあれば、納税者からの申請を前提としている自治体もあります。申請が必要な自治体の場合、一般的には新築後、最初に迎える一月一日を含む年の一定期日までに申告書を提出することが求められます。
多くの自治体では、この期限を一月三十一日頃に設定しており、実務上は新築した翌年の一月末までに申請するイメージになります。このタイミングまでに、長期優良住宅の認定通知書の写しや登記事項証明書などをそろえ、市区町村の資産税担当窓口に減額申告書を提出する流れが一般的です。
一方で、自治体によっては、新築家屋の調査の際に長期優良住宅であることを確認し、そのまま軽減を反映してくれるケースもあります。
この場合は、特別な申請を求められないこともありますが、通知書の内容が適切かどうかを自分でも確認しておかないと、知らないうちに一般新築扱いになっている可能性があります。
このように、いつまでに何をすべきかは自治体の運用によって差がありますが、新築後の最初の固定資産税通知書が届いた時点で、減額の有無をチェックすることが、申請漏れを防ぐうえで欠かせません。
5年ルールと時効の仕組み
長期優良住宅の固定資産税減額で特に意識しておきたいのが、いわゆる五年ルールです。固定資産税は毎年課税され、各年の税額について、市区町村が課税処分を行った後、一定期間が過ぎると税額を変更できなくなります。
一般に、課税が決定された日の翌日から五年を経過すると、その年度の税額は修正や更正ができないとされています。
長期優良住宅の減額もこのルールの影響を受けるため、申請を忘れていたことに気づいたとしても、五年を超える過去の年度分については、遡って減額を適用してもらうことが非常に難しくなります。
また、長期優良住宅の場合には、その住宅を所有した状態で初めて迎えた一月一日が一つの基準になります。この時点が課税の起点となり、その翌日から五年間の間であれば、やむを得ない事情が認められる場合などに限り、遡って税額を見直してもらえる余地が残されていると考えられます。
したがって、申請を忘れていたと気づいた時点で、最初の課税年度がいつだったのか、そこから何年が経過しているのかを把握することが不可欠です。この点を確認することで、自分のケースがまだ見直しの対象になり得るのかどうか、おおよその判断がつきます。
長期優良住宅の固定資産税を申請し忘れた時の対処法

申請を忘れた時の確認手順
申請を忘れていた可能性に気づいたら、まずは現状の課税状況を正確に把握することが欠かせません。最初に行うべきなのは、手元にある固定資産税の納税通知書を年度ごとに確認することです。
通知書には、家屋と土地の区分、評価額、税額、そして減額措置が適用されている場合には、その内容が記載されていることが多くなっています。
長期優良住宅としての減額が適用されている場合、備考欄や明細に特別な記載があるケースもあるため、見落とさないように一行ずつ目を通すと安心です。
もし通知書のどこを見ればよいか分からない場合や、記載が分かりづらい場合には、市区町村の資産税担当窓口に連絡し、自分の住所と家屋番号などを伝えて、どのような減額が適用されているのかを教えてもらう方法があります。
この際、長期優良住宅の認定を受けていること、申請をしていなかったかもしれないと感じていることを伝えておくと、担当者も状況を理解しやすくなります。
現状の確認ができたら、長期優良住宅としての減額が全く反映されていないのか、あるいは一般新築の減額のみ適用されているのかを整理します。
そのうえで、減額を受けられる可能性がある年度と、五年ルールによりすでに見直しが難しい年度を切り分け、自分のケースでどこまで遡れるかをイメージしておくと、今後の相談や申請がスムーズになります。
必要書類と減額申告書の入手
長期優良住宅の固定資産税減額を改めて申請するためには、いくつかの書類を準備する必要があります。多くの自治体で共通する主な書類として、次のようなものが挙げられます。
まず、認定長期優良住宅固定資産税減額申告書など、自治体が用意している申請用紙です。これは市区町村のホームページからダウンロードできることもあれば、窓口で受け取る形式の場合もあります。
名称は自治体によって多少異なりますが、長期優良住宅と固定資産税のキーワードが含まれた様式が用意されていることが一般的です。
次に、長期優良住宅の認定通知書の写しが必要になります。認定時に交付された書類を保管している場合は、そのコピーを提出できるようにしておきます。また、家屋の登記事項証明書も求められることが多く、法務局やオンライン申請を通じて取得することが可能です。
さらに、本人確認書類やマイナンバーの写しの提出を求める自治体もあります。このほか、申請が期限後になる場合には、事情を説明するための理由書や、関連する証拠書類を追加で求められることがあります。
これらの書類が不足していると、せっかく申請しても審査が進まないおそれがあります。あらかじめ自治体のホームページや窓口で必要書類の一覧を確認し、一度に揃えられるように準備しておくと、手続きの手間を減らすことができます。
減額期間の違いを整理する表の活用
長期優良住宅と一般新築住宅の減額期間の違いを把握するために、簡単な表にまとめておくと、自分の軽減期間をイメージしやすくなります。
| 住宅の種類 | 構造・形態 | 固定資産税の減額期間の目安 |
|---|---|---|
| 一般の新築戸建て | 木造など | 約3年間 |
| 一般の新築マンション | 中高層耐火構造など | 約5年間 |
| 長期優良住宅の戸建て | 認定を受けた戸建て住宅 | 約5年間 |
| 長期優良住宅のマンション | 認定を受けた中高層住宅 | 約7年間 |
このような整理を行うことで、どの年度まで長期優良住宅としての恩恵を受けられるはずだったのかが、視覚的にも把握しやすくなります。
やむを得ない理由書の書き方
申請期限を過ぎてから長期優良住宅の固定資産税減額を申し出る場合、多くの自治体では、期限後になった事情を説明するための理由書の提出を求めています。
この理由書は、単に書式を埋めればよいというものではなく、内容によっては減額が認められるかどうかに影響し得るため、慎重に記載していくことが欠かせません。
やむを得ない事情として考慮されやすい例としては、長期入院や療養により手続きを行うのが困難だった場合、大きな災害や事故によって生活環境が大きく乱れた場合、家族の介護や転勤などで住所や生活拠点が急に変わり、手続きに十分な時間が取れなかった場合などが挙げられます。
また、役所や関係機関からの案内が誤解を招いた可能性があるケースなども、具体的な経緯を記載することが求められます。
一方で、単にうっかりしていて忘れていた、忙しくて後回しにしてしまった、といった理由だけでは、やむを得ない事情とは見なされにくい傾向があります。
そのため、事実をねじ曲げることはできませんが、自分の状況を丁寧に振り返り、どういった事情が重なって手続きが遅れたのかを整理する姿勢が大切になります。
理由書を書く際には、いつからいつまでどのような状態だったのか、医療機関の受診や転勤の辞令など、第三者が状況を理解しやすい情報を時系列でまとめると説得力が増します。
必要に応じて、診断書や公的機関の証明書類のコピーなど、客観的な資料を添付することで、自治体側も判断しやすくなります。最終的には担当窓口の判断に委ねられますが、丁寧かつ具体的に事情を説明することで、減額適用の可能性を高められると考えられます。
不動産取得税など他の税制
長期優良住宅には、固定資産税の減額のほかにも、さまざまな税制優遇が用意されています。不動産取得税の軽減はその代表例であり、一般的な住宅よりも控除額が大きく設定されていることが特徴です。
不動産取得税は、土地や建物を取得したときに一度だけ課税される地方税で、新築住宅を取得した場合には、一定の要件を満たすことで課税標準から一定額を控除する制度が設けられています。
長期優良住宅として認定されている場合、この控除額が一般の新築住宅よりも高く設定されているため、取得時の税負担をさらに抑えることができます。
ただし、この不動産取得税の軽減も、多くの場合は申請が前提となります。申請期限が条例などで明確に定められている都道府県もあれば、期限を明示していない地域もあり、運用はさまざまです。
ただし、固定資産税と同様に、課税後一定期間が経過すると税額の更正や還付が難しくなるため、取得から五年を超えている場合には見直しの余地が限られてくると考えられます。
長期優良住宅 固定資産税 申請 忘れたという状況に気づいた段階で、不動産取得税についても同様に申請漏れがないかを確認しておく価値があります。すでに納付済みの不動産取得税についても、期限内であれば減額が認められ、差額が還付される可能性があるためです。
このほかにも、住宅ローン控除や登録免許税の軽減、フラット三十五エスといった金利優遇制度、さらにはその時々の補助金制度など、長期優良住宅と相性の良い優遇措置が多数存在します。
固定資産税の申請漏れだけに気を取られるのではなく、関連する税や制度を一覧で整理し、自分のケースで利用できるものがないかを総点検する姿勢が、結果的に大きな差を生むことになります。
長期優良住宅の固定資産税申請忘れたときの対策まとめ
まとめ
・長期優良住宅の固定資産税減額は一般新築より期間が長い
・申請を忘れると本来より多くの固定資産税を負担している可能性がある
・まずは過去の固定資産税通知書を年度ごとに確認する
・家屋と土地の税額と減額の有無を分けてチェックする
・長期優良住宅としての減額か一般新築扱いかを整理する
・新築後最初の課税年度から何年経過したかを把握する
・課税から五年以内なら遡って見直される余地が残ることが多い
・自治体の減額申告書と認定通知書など必要書類を揃える
・期限後申請ではやむを得ない事情を丁寧に理由書へ記載する
・単なるうっかりではなく具体的な事情を時系列で説明する
・不動産取得税の軽減申請漏れも同時に確認しておく
・住宅ローン控除や登録免許税の優遇も併せて点検する
・自治体ごとに運用が異なるため必ず窓口で詳細を確認する
・不明点は資産税担当へ早めに相談しながら手続きを進める
・長期優良住宅 固定資産税 申請 忘れた場合も慌てず早期対応が損失軽減の鍵となる

