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毎年、ジメジメした梅雨やうだるような夏が来るたびに、「今年の電気代、どうなっちゃうんだろう……」とため息をついていませんか?
電気代が高騰する今、なんとか安く快適に過ごしたいですよね。
ネットで調べると「エアコンの除湿より冷房の方が安い」「いや、除湿機を買った方が節約になる」と、バラバラの情報が飛び交っています。
結局のところ、我が家はどうするのが正解なのか。
実は、「どれが一番安いか」という考え方自体が落とし穴なのです。
正解は一つではありません。
大切なのは、季節や目的に合わせて「賢く使い分ける」こと。
この記事では、家電の仕組みから公的機関のデータまで徹底的にリサーチし、「今日からすぐできる、一番ムダのないエアコンと除湿機の使い方」をまとめました。
最後まで読めば、もう電気代の請求書に怯える生活から抜け出せるはずです!
結論|エアコンと除湿機の節約は「季節・目的別の使い分け」が正解
結論からお伝えします。
「とにかく冷房が安い」「除湿機さえあれば完璧」という魔法の選択肢はありません。
節約の極意は、今のあなたの部屋の状況に合わせて手段を変えることです。
暑い日は冷房優先、湿度だけ高い日は除湿優先
室温がガンガン上がっている真夏。
この状況で無理に除湿機能だけで乗り切ろうとするのはおすすめしません。
素直に「冷房」を使って、まずは室温を下げるのが一番効率的です。
一方で、梅雨時のように「気温はそれほど高くないけれど、ムワッと湿気がまとわりつく日」がありますよね。
この場合は「除湿」の出番です。
環境省の熱中症予防マニュアルでも、室温だけでなく「湿度」を下げることが重要だと推奨されています。
参考:環境省 熱中症環境保健マニュアル
部屋干しは除湿機+サーキュレーターが有効な場合あり
雨の日が続くと避けられないのが部屋干し。
洗濯物がいつまでも乾かないと、不快な生乾き臭の原因になりますよね。
この時は、エアコンだけに頼るよりも「除湿機+サーキュレーター(扇風機)」の合わせ技が圧倒的に有利なケースがあります。
電気代を気にしてチマチマと長時間乾かすより、一気に風を当てて短時間で乾かし切る。
結果的に、その方がトータルの電気代が安く済むことも多いのです。
エアコンの冷房・除湿・除湿機の違い
使い分けの前に、まずは「敵」の正体を知りましょう。
冷房、除湿、除湿機。それぞれ全く違う得意技を持っています。
冷房は温度を下げる機能
冷房の最大の目的は「室内の温度を下げること」です。
熱い空気を吸い込み、冷たい空気に変換して吐き出します。
よく「冷房って湿度は下がらないの?」と誤解されますが、空気を冷やす過程で空気中の水分が結露して外に排出されるため、結果的に除湿もされます。
参考:ダイキン 空気とくらし
エアコン除湿は湿度を下げる機能
一方、エアコンの除湿(ドライ)は「室内の湿度を下げること」が最優先の機能です。
ただ、エアコンの除湿には大きく分けて2つの種類があるのをご存知ですか?
- 弱冷房除湿:微弱な冷房をかけながら湿気を取り除く。肌寒くなりやすいが電気代は安い。
- 再熱除湿:冷やして湿気を取った空気を、わざわざ暖め直して部屋に戻す。寒くならないが電気代は高め。
ご自宅のリモコンを見てみてください。
単に「除湿」としか書かれていない場合、多くは「弱冷房除湿」です。
除湿機は湿気対策・部屋干し向き。ただし室温上昇に注意
「じゃあ、持ち運びできる除湿機が一番便利では?」と思うかもしれません。
確かに部屋干しやクローゼットなど、ピンポイントの湿気対策には最強のアイテムです。
しかし、決定的な弱点があります。
除湿機には部屋を冷やす機能はなく、むしろ運転中の放熱によって室温が上がってしまうのです。
真夏に除湿機をかけっぱなしにして「なんか暑い!」と感じた経験、ありませんか?
参考:パナソニック 除湿機の方式の違いと特長
冷房・弱冷房除湿・再熱除湿・除湿機の電気代比較
仕組みがわかったところで、一番気になる「お金」の話をしましょう。
電気代は消費電力×時間×単価で計算
家電の電気代は、機種や設定によってバラバラです。
「絶対にこれが一番安い!」と断言している情報には注意してください。
正しい電気代の目安は、以下の計算式で出せます。
【消費電力(W) × 使用時間(h) ÷ 1000 × 電気料金単価】
例えば、消費電力300Wの除湿機を5時間使い、電気料金単価が31円/kWhだった場合。
300 × 5 ÷ 1000 × 31 = 46.5円。
1日約46円、毎日使えば1ヶ月で約1,400円という計算になります。
参考:シャープ 除湿機 仕様
再熱除湿は快適だが電気代が高くなりやすい
ここで私の失敗談を一つ。
数年前、「再熱除湿なら体が冷えなくて最高じゃん!」と感動し、梅雨から夏にかけて毎日つけっぱなしにしたことがあります。
結果、翌月の電気代請求を見て顔面蒼白になりました……。
メーカーの公式サイトでも言及されていますが、再熱除湿は「冷やした空気をヒーターで暖め直す」という工程を挟むため、通常の冷房よりも電気代がかかる場合があります。
快適さの代償は意外と大きいのです。
参考:日立 室内が冷えすぎるのを抑える除湿機能はありますか?
除湿機の方式で電気代は変わる
除湿機本体の電気代も、方式によって大きく変わります。
コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式の3種類です。
特にデシカント式はヒーターを使用するため、消費電力が大きくなる傾向にあります。
選ぶ機種によってランニングコストに差が出ることを覚えておきましょう。
参考:パナソニック 衣類乾燥除湿機の選び方
シーン別|一番ムダが少ない使い方
それでは、具体的なシチュエーションごとに「どう使うのが正解か」をズバリ解説します。
梅雨のジメジメ対策
気温は25度前後だけれど、湿度が70%を超えてベタベタする日。
この場合は「弱冷房除湿」が最適です。
電気代を抑えつつ、空気中の水分を取り除いてくれます。もし寒く感じるなら設定温度を少し上げましょう。
真夏の蒸し暑い日
気温が30度を超えるような猛暑日。
迷わず「冷房」を選んでください。
無理に除湿で粘ると、なかなか室温が下がらず逆に電力を消費し続けることになりかねません。熱中症予防のためにも、まずは室温を下げることが最優先です。
部屋干し・洗濯物を早く乾かしたい日
エアコンの風が直接当たる場所に干せるなら、エアコンの除湿でもOK。
しかし、そうでない場合は「除湿機 + サーキュレーター」が最強です。
除湿機の吹き出し口から出る乾いた風と、サーキュレーターによる空気の循環。
このダブルパンチで短時間に一気に乾かすのが、生乾き臭も防げて最もコスパが良い使い方です。
寝室・就寝時
寝苦しい夜。冷房をつけっぱなしだと途中で寒くて目が覚めてしまう。
こんな時こそ「再熱除湿」の出番です。
電気代は少し割高になりますが、睡眠の質はお金に代えられません。
再熱除湿機能がない場合は、冷房の設定温度を28度前後にし、扇風機の風を直接体に当てないように回すと快適です。
ワンルーム・狭い部屋
ワンルームで真夏に除湿機を稼働させるのは要注意です。
前述の通り、除湿機は放熱して室温を上げてしまいます。
「除湿機で部屋が暑くなったから、結局エアコンの冷房も強めにした」というのでは、完全に本末転倒。
狭い部屋の夏場は、素直にエアコン(冷房・除湿)に任せるのが無難です。
今日からできる節約術10選(代表的な5アクション)
経済産業省(資源エネルギー庁)のデータ等に基づき、無理なくできる節約のコツを厳選しました。
見出しは10選と大げさですが、絶対にやるべき核となるアクションは以下の5つです。
参考:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
設定温度を無理のない範囲で上げる
夏のエアコン設定温度を少し上げるだけで節電効果があります。
ただし、我慢大会ではありません。
熱中症になって病院に運ばれたら、節約した電気代以上の出費になります。「快適に過ごせる範囲で」が鉄則です。
フィルターを掃除する
これ、面倒くさがってサボっていませんか?
フィルターが目詰まりしていると、空気を吸い込むのに余計なパワーを使います。
資源エネルギー庁によれば、月に1〜2回の清掃で数%の節電効果が見込めるとのこと。今日、すぐにパカッと開けて確認してみましょう。
日差しをカーテン・すだれで防ぐ
窓から入ってくる直射日光は、室温を上げる最大の敵。
遮光カーテンやすだれ、ブラインドを閉めるだけで、冷房の効きが劇的に変わります。
非常に低コストでできる優秀な節約術です。
室外機周りに物を置かない
見落としがちなのがベランダの「室外機」。
室外機の吹き出し口の前にダンボールや植木鉢を置いていませんか?
熱を捨てる邪魔をしてしまうと、エアコンの効率がガクッと落ちます。周辺はスッキリ片付けましょう。
扇風機・サーキュレーターで空気を循環
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まる性質があります。
サーキュレーターを上向きに回して部屋の空気をかき混ぜるだけで、設定温度を下げすぎなくても体感温度が涼しくなります。
除湿機を買うべき人・買わなくていい人
ここまで読んで、「やっぱり除湿機を買うべきかな?」と迷っているあなたへ。
判断基準を明確にします。
買うべき人
- 家族が多く、毎日のように部屋干しをする人
- 北向きの部屋やウォークインクローゼットなど、エアコンの風が届かない場所のカビ対策をしたい人
- 冬場の結露にも悩まされている人
このような目的が明確な方には、除湿機は心強い味方になります。
買わなくていい人
- 単に「夏の部屋を涼しく、カラッとさせたい」だけの人
- 真夏のワンルームにお住まいで、室温が上がるのが耐えられない人
- 洗濯物は外干し、または浴室乾燥機やドラム式洗濯機で済ませている人
エアコンの機能だけで十分にまかなえるため、無理に除湿機を買い足す必要はありません。
省エネ除湿機・サーキュレーター・エアコンの選び方
もし新しく購入・買い替えを検討するなら、以下のポイントを押さえてください。
除湿機は方式・除湿能力・消費電力で選ぶ
除湿機選びで失敗しないコツは「方式」の選択です。
夏場に部屋干しで使いたいなら、室温上昇が少なく消費電力も抑えめな「コンプレッサー式」がおすすめ。
冬の結露対策なら「デシカント式」、一年中パワフルに使いたいなら少し値が張りますが「ハイブリッド式」が適しています。
参考:パナソニック 除湿機 方式の違い
エアコンは期間消費電力量を見る
「10年以上前のエアコンを使っているから、そもそも電気代が高いのかも……」
そう感じている方は、カタログの「期間消費電力量」という項目をチェックしてみてください。
この数値が小さいほど、1年間通して使ったときの電気代が安いということです。
参考:日本冷凍空調工業会 エアコンの省エネ性
FAQ
エアコンと除湿機は併用してもいい?
目的によってはアリです。
「エアコン(冷房)で室温を下げつつ、離れた場所で部屋干し用として除湿機を回す」といった使い方は有効です。
ただし、同じ空間でただ何となく両方つけっぱなしにするのは、電気代のムダになりやすいので避けましょう。
除湿機はつけっぱなしにしてもいい?
外出中などに部屋干し目的で数時間つけっぱなしにするのは問題ありません。
ですが、24時間365日稼働させるような使い方は、コンプレッサー式なら1日数千円規模の電気代になるリスクもあります。
タイマー機能をうまく活用し、必要な時間だけ稼働させましょう。
湿度は何%を目安にすべき?
一般的に、人間が快適と感じる湿度は40%〜60%と言われています。
これより高いとカビやダニが繁殖しやすくなり、低すぎるとウイルスが活発になったり喉が痛くなったりします。
100円ショップのもので構わないので、リビングに温湿度計を一つ置いておくと管理が劇的にラクになりますよ。
参考:環境省 デコ活
まとめ|節約は「安い運転」より「ムダな運転を減らす」ことが重要
いかがでしたでしょうか。
「エアコン除湿と除湿機、どっちが安い?」という長年の疑問に対する答えは、「あなたの部屋の今の状況による」でした。
おさらいしましょう。
- 真夏は迷わず「冷房」で温度を下げる。
- 涼しいけどジメジメする日は「弱冷房除湿」。
- 寝苦しい夜の贅沢には「再熱除湿」。
- 部屋干しの時短には「除湿機+サーキュレーター」。
単に「安いモード」を探すのではなく、目的を早く達成して「ムダな稼働時間を減らす」ことこそが最強の節約術です。
まずは手元のエアコンのリモコンを確認し、フィルターのホコリを取るところから始めてみませんか?
快適な空間と、浮いた電気代でのちょっとした贅沢。
ぜひ今日から、賢い家電の使い分けを実践してみてくださいね!

